気仙沼の海と山の幸 第1回

太陽の恵みがぎゅっ!「気仙沼茶豆」

おすすめ 2020/09/10

豊かな自然に囲まれている気仙沼は、とれたての海の幸、山の幸が集まります。海と山がどちらも近いということは、とれたばかりのおいしさが味わえるということ。
観光で気仙沼に来たら「気仙沼といえば魚! 」と、まず海産物に目が行きますが、実は野菜や果物にも、おいしいものがたくさんあるんです。ここでは、気仙沼で暮らす人たちがひそかに自慢に思っている、おいしい地元食材を紹介していければと思います。

まず第1回目にご紹介するのは、気仙沼の階上(はしかみ)で育てられている「気仙沼茶豆」です。

▲収穫が近い気仙沼茶豆。このサヤも、あと2週間ほどで、実がふくらんで収穫できるそうです。

枝豆の一種ですが、薄皮がやや茶色みがかっていることから「茶豆」と呼ばれ、中でも気仙沼茶豆は地域特有の品種として長く栽培されてきました。

 

▲階上生産組合の組合長、佐藤美千夫さん。この日は雨でしたが「雨は恵みの雨」と笑顔で写っていただきました。

階上生産組合の組合長でもある佐藤美千夫さんは、この地で60年農業をおこなっているベテランです。
階上は海から近く、潮風が吹きます。そのおかげで、寒暖差や適度な涼しさが生まれ、茶豆の生育に一役買っているのだそうです。しかし、海から近いということで、震災の際には、津波で大きな被害を受けました。機械や畑が流された後も「今日は今日、過去を振り返らずに前向きに楽しく農業を続けてきた。」と、佐藤さんは笑顔で話してくださいました。

普通の枝豆には一つの枝に3枚の葉がついていますが、気仙沼茶豆には5つの葉がついているため、太陽の光をたっぷりと受けることで、旨味が増します。

▲太陽の光を受け止める5枚の葉。

ちなみに、茶豆と同じく、佐藤さんの元気の秘訣は「太陽を浴びること」だそうです。

通常の枝豆よりも糖分を多く含んでいるため、茹でている時に甘い香りが立つほど甘みが強く、しっかりとした濃い豆の味を感じるのが特徴です。ビールのお供に最高なのはもちろん、こどもたちのおやつにもぴったり。

佐藤さんに茹で方のコツをお聞きしたところ「熱湯に入れて4、5分。音を聞いているとサヤが弾けて『もう出ましたよ』という音が聞こえたら、それがおいしく食べられる合図」とのことでした。塩はお好みで、茹でたてをそのまま食べてもいいですし、水で冷やすと色がきれいなまま長もちするそうです。

▲津波で流された後、再び作られた気仙沼茶豆の畑。

「今は畑が少なくて、野菜をスーパーでしか見ないこどもたちも多い。」と佐藤さん。地元の農産品に興味を持ってくれるこどもたちを増やしていきたい、と近くの保育園のこどもたちに、ビニールハウスで育てた果物狩りを体験させることもあるそうです。

気仙沼茶豆が大事に種をつなげてきたように、若い世代やこどもたちにも、気仙沼の土地のおいしさを受け継いでいきたいですね。

気仙沼茶豆
収穫時期
9月中旬、収穫できる期間は、10日〜13日ほど。
味の特徴
甘みと旨味が強く味が濃い。
購入できる場所
JA菜果好 ※詳細はこちら
生産場所
株式会社 階上生産組合
住所:宮城県気仙沼市波路上原81番地
TEL・FAX:0226-27-2298
気仙沼茶豆を使ったレシピ