こんにちは、市民ライターのようへいです!
さて、暦の上では「立春」も過ぎ、気仙沼にも間もなく春がやってきますね。
三陸自動車道の「気仙沼湾横断橋(愛称「かなえおおはし」)」や復興祈念公園の完成や、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の放送開始日が決定し、コロナ禍ではありますが少しずつ明るい話題が出てきています。早く今までの賑わいが戻ってほしいなと思う日々ですが……ひとまず余談はここまでにして本題へ!
今回のテーマは「春告げやさい」です。
気仙沼は漁業の町のイメージが強いので、気仙沼で野菜? と思う方もいるのかなと思います。
気仙沼は、自然豊かで海の幸も山の幸も楽しめる素晴らしい土地で「気仙沼いちご」や「気仙沼茶豆」「南三陸ねぎ」といった農業も行われています。
春告げやさいってなに?
春告げやさいとは「ちぢみほうれんそう」「ちぢみゆきな」「ちぢみ小松菜」「アスパラ菜」「ふきのとう」「菜花」「春立ちなばな」の7つ葉物野菜のことをいいます。
春告げ魚・春告げ鳥にちなんで、冬から早春に向かって栽培される野菜を「春告げやさい」と名づけられて、平成19年3月にJA南三陸(現JA新みやぎ)ではブランド化を推進し、商標登録もされています。「春告げやさい」と呼ばれるものは1月~3月までに出荷されたものだけ。7色の鮮やかでかわいらしいパッケージで、消費者の皆様へ一足早い春をお届けしています。
では「春告げやさい」を1つずつ詳しく見ていきましょう!
「ちぢみほうれんそう」
葉の表面にぎゅっと縮んだようなシワが入ります。肉厚で甘みが強いのが特徴です。栄養価としては鉄分がとても多く含まれており、がんや動脈硬化の予防としても期待されています。
「ちぢみゆきな」
宮城県のオリジナル品目である「ちぢみゆきな」。寒さに耐えるため甘みを増すことで、ほろ苦さと程よく調和し、雪菜独特の風味が出ます。中国原産の「タアサイ」の仲間で葉が濃い緑色をして、肉厚で縮れている同じ特徴があるが、葉は広がっていなく「小松菜」のような見た目をしているという特徴もあり、βカロテンが豊富です。
「ちぢみ小松菜」
ちぢみ菜と小松菜の掛け合わせで開発された品種。葉の色がとても濃く厚みがあり、一般的な小松菜よりも甘みが強くカルシウムはほうれん草の5倍以上含んでおり、骨粗しょう症予防に効果的な特徴があります。
「アスパラ菜」
見た目は菜の花に似ていますが、菜の花のような苦味はなく、葉茎の食感や風味、ほのかな甘みがアスパラガスとよく似ているところから「アスパラ菜」と名づけられました。ビタミンCはほうれん草と比べて約3倍、食物繊維は小松菜と比べて2倍ほど含まれておりとても栄養価が高いという特徴があります。
「ふきのとう」
春の代名詞であるふきのとう。正確には「ふきの花」のことを言い、独特の香りほろ苦さが春の息吹を感じさせてくれます。苦み成分は肝機能を強化し、新陳代謝を促進させるアルカノイドと発がん物質を抑制させる効のあるケンフェールの2つからなります。また香り成分のフキノリドは胃腸の働きをよくしてくれます。
「菜花」
鮮やかな若草色が特徴で、ビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラスと高く、独特の苦みはイソチオシアネートという成分も多く含まれているので、免疫力アップやデトックス効果・抗がん作用として効果的です。また「菜花」はアブラナ科の花の総称で、キャベツやブロッコリー・カリフラワーなども菜花と言えます。
「春立ちなばな」
春立ちなばなは、ブロッコリーとカイランを交配して作った「ちぢみ菜」に「三陸つぼみ菜」を交配して作られた野菜で、動脈硬化の予防に効果的なビタミンEやカロテンが豊富で、その吸収を助けるビタミンCもたっぷり含まれており、強い甘みが特徴です。お子さんでも食べやすいと思いますよ!
いかがでしょうか、春告げやさいの特徴をまとめると、鉄分やビタミンが多く含まれていたり、貧血予防や免疫力アップ、デトックス効果にがんや動脈硬化の予防としても効果的ということがわかります。やはり私は、シンプルにおひたしや油炒めにして食べるのが好きです。春告げやさいを使っていろいろな料理にチャレンジしてみるのもいいですね!
春告げやさい関連商品
また6次産業化を取り組んでいく中で、春告げやさいの関連商品もあります。
春告げの酒
気仙沼市内で収穫された新米「蔵の華」で作ったしぼりたての新酒。今が旬の「春告げやさい」7種類に合うお酒として、地元の蔵元「角星」さんで醸造しており今年で6年目。その名のとおり春を告げるようなフレッシュな味わいでとても飲みやすいお酒に仕上がっています。私もお酒が大好きなので、ついつい飲みすぎてしまいます(笑)
「春告げやさい」や「春告げのお酒」はJAの直売所「菜果好」で購入できますので、ぜひお買い求めくださいね。お酒は数量限定です。
そのほか、春のおすすめ!
せっかくなので、「気仙沼いちご」のお話も少しだけ。
「気仙沼いちご」
気仙沼でのいちご栽培は昭和40年代に市内の階上地区で開始されましたが、震災後に残ったのは2軒のみ。震災を機に農業自体をやむなくやめた方も多くいたようです。その後、いちご栽培の経験がない若手の台頭もあり現在は10軒のいちご農家があります。
「気仙沼いちご」は例年11月下旬から6月上旬までが収穫期です。産地がすぐそばなので、完熟に近い状態まで育ててから収穫できることから、甘みがたっぷりなのが特徴です。また市内の菓子店で提供しているいちごスイーツにもたくさん利用されています。
この時期の気仙沼いちごを使ったスイーツといえば、やはり喫茶マンボさんの「イチゴババロア」ですよね!今年は何回食べられるかな~。レギュラーサイズはかなりボリュームがありますが、ハーフサイズもありますからね。ちなみ今年はお持ち帰り用もあります。予約してから行くのがおススメですね!
今年は震災から10年という節目。多くのみなさんに足を運んでほしい気持ちもありますが、コロナ禍でなかなかそうも行かないもどかしさがありますね。遠方のみなさんにはぜひ、「気仙沼さん」などの通販サイト(気仙沼クルーカードも利用可!)もありますので、各ご家庭でも気仙沼の味をお楽しみいただければと思います。
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