2泊3日の体験レポート

みちのく潮風トレイル気仙沼コース

未分類 2022/03/16

潮風を感じながら、自分の足で海辺の町を歩く「みちのく潮風トレイル」。青森県八戸市から福島県相馬市までを繋ぐトレイルコースは開通以来、多くのハイカーが東北を訪れるきっかけにもなっています。今回は気仙沼市内を踏破する2泊3日のトレイル旅の様子をお伝えします!

みちのく潮風トレイルとは
青森県八戸市から福島県相馬市までの約1,000㎞を繋ぐ、ロングトレイル。沿岸部の雄大な自然と地域の人々の温かさに触れながら、自分の足で歩いてその土地の魅力を発見していくことが醍醐味。

仙台のタウン情報誌『S-style』編集部が体験!


今回、みちのく潮風トレイル気仙沼コースを体験するのは、仙台のタウン情報誌『S-style』編集部メンバーです!

2泊3日の目次

潮風トレイルのMAPはこちら

DAY1 道の駅 大谷海岸~一景閣スタート

旅への一歩は『道の駅 大谷海岸』からスタート!広い海を右手に見ながら歩を進めます。出発時は雪模様だった空も、徐々に青々としてきました!

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館


スタートから約2時間歩いて辿り着いたのは『気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館
津波で大きな被害を受けた、気仙沼向陽高校の校舎を当時の状態のまま保存し、震災の記憶と教訓を伝えています。写真やパネル展示、映像で当時の爪痕を見学できます。

「今日の気仙沼は寒いですから、温かくしてがんばってください!」と激励してくれた館長の芳賀さん(写真中央)

伝承館を出発し、さらに北上。「鳥の鳴き声や波の音がとってもキレイ」と、レコーダーに録音。歩くスピードだからこそ、普段気づかない発見があります。

景勝地・岩井崎に到着!


津波で枝が折れ、幹が曲がった形が龍のように見えたことから名付けられた「龍の松」。

気仙沼出身の力士・秀の山雷五郎像と記念撮影♪

小型の舟の脇を歩く一行。地元の人たちの暮らしを身近に感じられるのも、みちのく潮風トレイルの醍醐味です。

気仙沼パン工房」で道中のおやつパンを


気仙沼のソウルフード「クリームサンド」を手がけるベーカリー。商品はコーヒーや黒糖などの定番のほか、栗や柚子などの季節限定などをラインナップ。「気仙沼に来たなら!」と訪れた『気仙沼パン工房』。道中のおやつにクリームサンドを買い込みます!

煙雲館


※見学は要予約
仙台藩御一家筆頭鮎貝家の庭園で、江戸時代に造園されたと伝えられています。春はサクラが咲き誇り、秋は美しい紅葉が楽しめる、知る人ぞ知る名勝です。
地元の人に教えてもらい、『煙雲館』へ寄り道を。日本遺産に認定された庭園からは、これまで歩いてきた岩井崎が見えました!
スタートからずっと見えていた気仙沼大島大橋ももうすぐそこ!

ゴールまでラストスパート DAY1 GOAL!


1日目の宿泊場所『一景閣』に到着!1日目は総距離17.3㎞、所要時間8時間でした

DAY2 一景閣~唐桑御殿 民宿つなかん スタート


2日目は『鶴亀食堂』の朝食からスタート!

鶴亀食堂


朝7時にオープンし、気仙沼の新鮮な魚介を使った朝食を提供する鶴亀食堂。観光客はもちろん、海での仕事を終えた漁師たちも訪れるお店です。食堂脇には銭湯「鶴亀の湯」を併設しています。「今日の刺身定食」(900円)で活力をチャージ!

トレイルコースには各所にスタンプが設置され、スタンプ収集も楽しみのひとつです。

さぁ、2日目も歩きます!その前に、朝ドラの撮影に使われたという船を見学。

紅梅 魚町本店


1952年創業の老舗和菓子店。銘菓「亀の子もなか」をはじめ、毎日数百個販売する「揚げパン」や季節の上生菓子、手土産にぴったりの焼菓子などを取り揃えています。
ちょっと寄り道して、ないわん地区を散策。老舗和菓子店『紅梅』の密かな人気No.1「揚げパン」もおすすめですよ。


気仙沼中心部から唐桑まで歩きます。トレイルルートに戻り、安波山を登ります。展望台からは市内が一望でき、冬の時期には「気嵐」が見られることも!

中心街を満喫したら、いよいよ唐桑へ向かいます。

途中、『早馬神社』へ。気の向くままに、トレイル沿いのさまざまなスポットへ寄り道するのも楽しみのひとつです。


2日目の最大の目的は、蒸し焼き牡蠣が食べられる『かき小屋唐桑番屋』。スタッフさんの明るい声に、疲れも吹っ飛びます。(※牡蠣の食べられるシーズン限定。要予約です。)

DAY2 GOAL!


おいしい牡蠣で満たされた一行は、本日のゴール『唐桑御殿民宿つなかん』を目指して一直線!
宿に到着!2日目の所要時間は10時間でした。女将さんが明るく迎えてくれました!

DAY3 唐桑御殿 民宿つなかん~半造


ついに3日目。元気な見送りを背に、ゴールを目指すぞ〜!

キラキラ輝く水面に、カッコいい船が停泊する景色が美しく、思わず一枚。

和創紺碧


途中の休憩スポットに選んだのは、2022年5月にオープンした『和創紺碧』。これから始まる登山道に備え、英気を養います。

店のイチオシは「短角牛ハンバーグ定食」(1500円※ライス、サラダ、スープ付き)。あふれる肉汁を堪能できます。定食のほか、クラフトコーラやバタフライピーを使った紅茶「コンペキ」もおすすめ。店主が運営するドーナツの店『sundonut』も注目を!(土・日曜、祝日のみ営業です)

御崎神社


腹ごしらえを終え、『御崎神社』に参拝!

生い茂る木々の間から広い海!三陸海岸のダイナミックなロケーションが続きます。

目の前には切り立った岸壁が。波と岩が豪快にぶつかるザブーンという音が響きます。

半分を過ぎたところで、「神の倉の津波石」がある場所に到達。津波によって打ち上げられた岩石を目の前に、自然のエネルギーの大きさを思い知らされます。

山間部を過ぎ、ずっと眼下に見ていた海岸に降り立ちました。

DAY3 GOAL!

ゴールの『半造レストハウス』に到着!レストハウスのスタッフさんと一枚。みんな歩ききって最高の笑顔です!

2泊3日のみちのく潮風トレイル旅を終えて…


歩くスピードだからこそ見える景色や聞こえる音、生まれる交流があると実感した3日間。たくさんの人にかけてもらった「がんばって!」という温かい声のおかげで、なんとかゴールできました。ルートを進みながら時には寄り道をして、その土地のおいしいものや美しい風景を楽しむのが、「みちのく潮風トレイル」の醍醐味。いつか全ルートを踏破してみたいと、その魅力にどっぷりハマった編集部なのでした!

お問合せ
みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター 名取市閖上東3-12-1 022-398-6181