昨年9月に「みなと気仙沼大使」に就任した、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「アンジュルム」の佐々木莉佳子さん。佐々木さんは気仙沼市出身で、地元アイドルグループ「SCK GIRLS」の元メンバー。現在はファッション雑誌『CanCam』の専属モデルを務め、人気バラエティに出演するなど、全国区で活躍の幅を広げています。
今回は、そんな佐々木さんに気仙沼を巡ってもらいながら、気仙沼の思い出や、地元への想いをお聞きしてみました。
思い出す海の匂い
気仙沼は、世界有数の漁場である三陸沖を望む海の街。カツオ、サンマ、メカジキ、サメなどは全国屈指の水揚げ量を誇ります。漁業や水産業は街の主要産業です。佐々木さんは小学校5年生までこの街で暮らしていました。
▲漁師さんが着ている“カッパ姿”で乗船! 似合っています。
「船に乗った時、小さい時によく連れて行ってもらった水産加工の工場の匂いを思い出しました。あのころ、工場で働いている人たちにかわいがってもらっていたなぁ。みんな元気にしてるかな? って」
気仙沼らしい風景を身近に感じながら幼少期を過ごした佐々木さんにとって「海の匂い」は当時の思い出を呼び覚ますスイッチ。
船の上で潮風を全身に浴びながら深呼吸すれば、心も体も一気に気仙沼モードに包まれます。
▲「自然の空気を吸って、温かい人に触れる。疲れた時はそれが一番!」と、リラックスした表情。
お土産は「ホヤぼーや」グッズ
気仙沼の観光キャラクター「海の子ホヤぼーや」は、海産物の「ホヤ」のイメージから想像できないほど、つぶらな瞳のかわいらしい表情が人気です。そんなグッズを集めた「ホヤぼーやショップ」は気仙沼市魚市場の隣、海の市1階にあります。
▲どこをみてもホヤぼーや。佐々木さんも個人的なお買い物を楽しんでくれました。
「ホヤぼーやショップ、めっちゃ良かった! ちゃんとグッズを見たのは今日が初めてなんですよ。靴下、マグカップ、耳かき、クリップを買いました」
撮影の合間、靴下を10足も手にレジに並んでいた佐々木さん! 10足ということは……それはもしかして?
「アンジュルムのメンバーにも、お土産を買いました。今メンバーの中でご当地靴下がブームで、生まれ育ったところのキャラクターの靴下をプレゼントしてくれるんです」
ホヤぼーや靴下は、アンジュルムメンバー全員へのお土産に。とってもかわいいデザインなので、皆さんもチェックしてみてくださいね。
そんな、プライベートの買い物を楽しんでいる佐々木さんを、ホヤぼーやがお出迎え!
▲かわいいホヤぼーやが2人? なショット。
ホヤぼーやは、気仙沼にゆかりのあるテレビドラマや映画にも度々出演しており、全国に向けて、気仙沼のPR活動を頑張っています! いつか佐々木さんと共演できたら……なんてホヤぼーやも野望を抱いているのかな?
佐々木さんにホヤぼーやと一緒にやってみたいことはありますか? と質問したところ「一緒に踊ってみたい!」とのお返事が。トップアイドルとのダンスコラボ、ホヤぼーやにぜひチャレンジしてもらいたいです。
庭みたいな場所
こちらのホヤぼーやショップがある海の市は、さまざまなテナントが入っている複合施設。佐々木さんは「庭」と呼ぶほど、昔からよく訪れている場所の一つだそう。
▲シャークミュージアムのホホジロザメ模型の前で記念撮影。100点の表情!
「海の市にはシャークミュージアムや氷の水族館もあって楽しめるし、お土産を買いたい人も、お魚を食べたい人も満足できます。迷ったらまず行ってほしいおすすめの場所です」
と、佐々木さんが話す通り、海の市は気仙沼が初めての方にとてもおすすめの場所。1階にはさまざまなお土産を購入できるテナント、鮮魚を購入・配送できる鮮魚店、そしてお食事処があり、2階の観光案内所では、職員から直接観光情報を聞くこともできます。お気軽にお立ち寄りください。
やっぱり海が好き
気仙沼には漁港だけではなく、海水浴ができる美しい浜辺も近くにあります。今年、震災後初めて市内4つの海水浴場が再オープンしました。水質は全て「AA」と最高水準。環境省が認定する”快水浴場百選”にも選ばれています。
▲夕方の浜辺で。どの時間も海はいつも違う表情を見せてくれます。
「私が小さい頃に行ってたのってお伊勢浜(おいせはま)なんですよ」
佐々木さんの思い出が残る「お伊勢浜海水浴場」は、遠浅の砂浜が広がる、地元ファミリーにも人気の海水浴場です。今年、12年ぶりに海水浴場が再オープンしました。近くには三陸復興国立公園の「岩井崎」という岬があり、雄大な景色が広がっています。今回は、そのお伊勢浜ではありませんが、その近くの大谷海岸の浜辺に行って写真を撮りました。
気仙沼といえば海! そしてアンジュルムといえば海! ファンの方はピンと来たでしょうか。取材中に佐々木さんが「またみんなで海に行きたい!」と話していたのは、アンジュルムメンバー全員で海に行くのを恒例行事にしているからだそう。佐々木さんにとって、海は昔から身近で、今もずっと特別な場所です。
▲新しいお土産をチェック。定番から新商品まで、オール気仙沼土産です。
大谷海岸の海を目の前にした「道の駅大谷海岸」は、2021年にリニューアルしたばかり。「オール気仙沼」をテーマに、気仙沼産の食材や物産品が多数並び、気仙沼の魅力を伝える商品を揃えています。
「新しくて知らないお店や施設がどんどん増えてる! 気仙沼のいろんな人たちが頑張っているから、素敵な場所が増えて、街が進化してるんだなって思います」
みんなに案内したい気仙沼
内湾の穏やかな海が見渡せる浮見堂も、2020年に修繕工事が終わり、海の上の散歩コースとして人気の観光スポットになっています。
浮見堂から見渡せる岸壁には、いつも漁船が係留されていて、この港から陸を離れる船を見送ることもあれば、遠く海外から戻ってくる船を迎えることも。気仙沼は「行ってらっしゃい」と「おかえり」が交わされる母港でもあります。
▲海の上を散歩しているような遊歩道。のんびり海を眺めるのもいいですよ。
佐々木さんに「気仙沼でしか味わえない体験とは?」と聞いてみると、夏の風物詩「気仙沼みなとまつり」で行われる「はまらいんや踊り」をあげてくれました。はまらいんや踊りは、チームごとに思い思いの振り付けと衣装で賑やかに街を踊り歩き続ける、祭りのメインイベントです。
「上京してから一度だけ、はまらいんや踊りに参加できたことがあったんですよ。それがほんっと楽しくて、またみんなでワイワイしたいな」
急きょ参加したのが佐々木さんだと気づいた人はいたのでしょうか? でも、この踊りは、誰もが参加できる踊りなんです。「はまらいんや」とは気仙沼弁で「一緒にやりましょう」「仲間に入りましょう」という意味。港町のウェルカム精神は、こんなところにも表れています。
ひとりでいる人には「はまらいんや」と声をかけ、行き交う船に「おかえり」「行ってらっしゃい」と手を振る人のあたたかさは、気仙沼のもう一つの名物。ひまわりのように明るい佐々木さんのルーツはそんなところにあるのかもしれません。
気仙沼を訪れてみたいと思った方には、気仙沼市の無料観光アプリ「気仙沼クルーカードアプリ」がおすすめです。このアプリでは、気仙沼の旬のおすすめ情報や観光スポットなど、街歩きや観光で役立つ最新情報が簡単に検索できます。ルート案内機能もあるので、移動のお供としても活躍してくれますよ。佐々木さんにも試してもらいました。
「お店はスマホでチェックすることが多いので、マップ機能があるのはめちゃめちゃ便利! アンジュルムのメンバーも気仙沼に行きたいって言ってくれているので、いつか『ここのお店がおすすめ』とか『ここが思い出の場所』って教えたいなって思います」
普段気仙沼を離れている佐々木さんも、このアプリから、気仙沼の新しい情報を仕入れてほしいです!
(写真/菅原大路)
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気仙沼市の「ふるさと支援寄附金」の一つとして、気仙沼市内のクルーシップ加盟店で利用できるクルーポイントの返礼品もあります。
気仙沼旅行の際に利用することもでき、現金と同じようにお店で使えます。
「みなと気仙沼大使」就任!
Instagram:@rikako_sasaki.official
※佐々木莉佳子さんには、気仙沼市ふるさと納税のPRにもご協力いただきました! 詳細は後日改めてこちらのサイトでもお知らせいたします。
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