【お家で気仙沼!】メカジキ編 2-3

現地で食べられる「メカジキのカマ・ステーキのおいしいお店」

食べる 2019/12/16

3.現地で食べられる 「おいしいお店」

今回は2店舗さんをご紹介いたします!1店舗目は2019年7月26日にオープンした鶴亀の湯・鶴亀食堂さん。気仙沼魚市場そばの6店舗からなるトレーラーハウス屋台村「みしおね横丁」の中にあります。『漁業の町、気仙沼を日本一漁師さんを大切にする町にしたい』という想いから、地元企業の小野寺紀子さん、斉藤和枝さん、気仙沼に移住した根岸えまさんが中心となり、3年前に廃業した130年の歴史ある銭湯を新しい形で復活。漁師さんが水揚げ後から利用できるように銭湯の隣に食堂を併設し、朝6時から開店しています。

鶴亀の湯は、時には不眠不休で漁をする漁師さんがホッと一息つける場所として、県内・県外から漁の帰りに立ち寄る漁師さん、おいしいご飯を求めてやってくる地元の人々や観光客などたくさんの人々に愛され、なくてはならない存在となっています。その取り組みが広く評価され、鶴亀の湯・鶴亀食堂は『「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2019』で、優秀賞と企業賞(アイリスオーヤマ賞)をダブル受賞しました。

↑写真は、疲れを癒してくれる鶴亀の湯内(写真は男湯)。神棚と地元気仙沼のヒーローである漁師さんの絵が飾られています。あら?シャワースペースを区切るパーテーションに何か文字が書いてありますね。

「よぱよぱっついから、おっかからないでください」(弱々しいので寄っかからないでくださいの意)所々にお茶目な言葉が散りばめられていて和みます(笑)。この他にもあちこちに地元の方言が書いてあるので、鶴亀の湯にいらっしゃる際はぜひ見つけてみてください!

そして「鶴亀の湯」のすぐ隣にある「鶴亀食堂」は、旬のお魚お料理が楽しめるだけでなく、腕によりをかけて料理を作るスタッフさんたちの元気がもらえるパワースポットです。(本記事ではスタッフさんたちを敬意をもってお姉さま方と呼ばせていただきます)

お店はコチラ。鶴と亀の描かれたのれんが目印です。

日替わりで旬の魚定食を味わうことができます。この日は「市場直送!サバみそ定食」「今朝水揚げ 18清福丸のカツオの刺身」「鶴亀看板メニュー メカジキのカマ煮」の3種類。どのメニューもとってもリーズナブル!定食には小鉢2品、漬物、カツオあら汁、ご飯がセットになっているそう。どんなお料理が出てくるのかとっても楽しみです!

小野「おはようございます~」

お店に入った瞬間、あふれる活気がお出迎えしてくれます。なんでしょう、空気が違います。お客さんもお姉さま方もとてもイキイキしていて、つられてこちらまで笑顔になるような明るさに包まれています。お席はカウンターがメインで、天気がよい日は外で食べることもできるスペースもあります。

まず入り口付近の食券機で食券を買います。

日替わりの定食以外にも、今日の煮魚(400円)や今日の刺身(400円)など、1品ずつ注文することもできます。さらに「本日の特別入荷」の嬉しい新着情報も随時アップされるので、旬のおいしいメニューを逃さずキャッチできます。

注文後、お姉さまたちが手早くお料理を仕上げていきます。お料理に腕をふるうお姉さまたちは、地元漁師さんの奥さんがほとんどだそうで、魚介の扱いはお手のもの。

今回私はメカジキのカマ煮定食(850円)を購入。どんな定食が出来上がるのかワクワクが止まりません!席についてお料理が出来上がるのを待っていると、お姉さまたちとお客さんの元気な会話が飛び込んできます。

「このカツオはね~、この漁師さんが釣ってきてくれたのよ!」

自分が今まさに食べようとしているお魚を釣った人がすぐ隣に!こんな貴重な体験そうそうないです。漁師さんが食べにくるお店鶴亀食堂は、漁師さんとの距離が近いのも魅力の1つです。店内では隔たりなくみんながざっくばらんに会話や交流ができる空気感があり、漁のエピソードなど、普通なら直接耳にする機会がないようなお話が飛び出して、とても満足感のある時間を過ごすことができました。

「写真とらせてくださーい!」と一声かけるとこの笑顔!

距離感がみずみずしいー!すごく元気をもらえます。パッと目が覚めるような気持ちになります。「食事をする」だけでなく、それ以上の体験と価値、そして漁師さんたちのパワーの充電場所としての役割をごくごく自然に果たしているんだなぁと肌で感じました。

お!お料理が出来上がったようです。ジャーン!メカジキのカマ煮定食(850円)です。

テリテリのカマ煮が眩しい!この日はお天気がよかったので、外のテーブルに持ってきてみました。

ちなみにこちらのご飯とお味噌汁はセルフサービス。その時の気分で大盛りにしても小盛りにしてもOK。なんとお味噌汁は炊飯器に入っているんです。お味噌汁を炊飯器に入れるのは、船上でいつでも温かいお味噌汁をいただくための漁師さんたちの知恵なのだとか。

それではさっそくカマ煮をいただいてみたいと思います!

見てください、この身がギュッと詰まっている感じ…。よだれが出ますね。お箸で身をつついてみると…。

ほろっとほぐれて、メカジキの脂がじゅんわり出てきます。なんて贅沢なんでしょうか!食材のよさはもちろん、この絶妙な味付けがより食材を引き立てています。味付けは醤油、みりん、砂糖、酒のみで行い、お店オリジナルで作ったタレを継ぎ足しで使うことで、よい出汁が出たものをさらにアップデートしていきながら使うことができるそう。なるほど、味の深みの理由が分かりました。この思わずニンマリしてしまうカマ煮、ぜひ味わってみてください!

下記では恒例のお店レシピをお聞きしてみたいと思います。

●鶴亀食堂流「メカジキのカマ煮」のレシピを教えてください

「OK~!お店ではどういう風にメカジキを調理しているかご紹介しますね!」

①メカジキのカマを冷凍している場合は解凍するため、湯通しして冷水で洗い臭みを取ります。冷凍ではない場合も気になる場合はこの工程をふみます。

②砂糖、醤油(薄口)、みりんを加えた汁で下茹でを約5分。この時、メカジキの脂が落ち身が細くならないよう長く煮ないことがポイント。

③砂糖、醤油(薄口)、みりん、酒で約3分煮る。

④お皿に盛り付けて、お好みでネギを散らして出来上がりです。

お姉さま方!お聞かせいただきありがとうございます!ごちそうさまでした!

余談ですが、お店の外にあるカラフルなイカたち。可愛いなーと眺めていたら、お店の中から「それは実際の漁で使う疑似餌だよ!」と声が飛んできました。さすが距離感の近い食堂。

ほんとだ!よく見るとイカの中に数字の書かれた筒が入っているのが分かりますね!

ほぼ毎日更新されている鶴亀の湯・鶴亀食堂のフェイスブックでは、本日の日替わり定食のメニューやそのメニューにまつわるお魚の話、さらにそのお魚を釣ってくれた漁師さんの水揚げ速報などが飛び出します。

さらにさらに、旬の魚介の今年最後の水揚げ情報なども飛び交うため、狙うメニューがある場合は必見です!

店舗情報
鶴亀の湯・鶴亀食堂
所在地
宮城県気仙沼市魚市場前4-5 みしおね横丁
電話
0226-25-8834
営業時間
鶴亀の湯:6:00~15:00
鶴亀食堂:6:00~13:00
定休日
なし(臨時休業の場合あり)※日曜の営業についてはお電話で事前確認
HP
https://kesennuma-tsurukame.com
Facebook
https://www.facebook.com/kesennuma.tsurukame/

2店舗目は旬の魚介類・野菜を使ったお料理や、併設の焙煎工房から届けられる新鮮なコーヒー豆やクレバーコーヒーが味わえるアンカーコーヒー マザーポート店さん。お昼はランチやカフェ、夜はボリューム満点のお食事や豊富に取り揃えられたワインも味わうことができます。

店内入って直ぐの所には手作りの焼き菓子や、挽きたてのコーヒー、その他地元にちなんだ商品が並びます。

広い店内には様々な席がありシーンに合わせてや、その時の気分でまた違う雰囲気が楽しめます。複数人で来るのはもちろん、1人でも気兼ねなくくつろげるような店内でリラックスして過ごすことができますね!

そんなアンカーコーヒー マザーポート店さんで味わえるメカジキ料理がコチラ!「気仙沼産メカジキのビッグステーキ~爽やかトマトとバジルを添えて~」(1,382円)

名前の通り、とってもボリューミーな一皿です!いただく前に、店長のYUKOさんにお料理について聞いてみました。

●アンカーコーヒー マザーポート店流「気仙沼産メカジキのビッグステーキ~爽やかトマトとバジルを添えて~」のレシピを教えてください

店長「お店ではどういう風にメカジキを調理しているかご紹介しますね!」

①メカジキに塩こしょうをふります。お店では、南半球の塩と粗挽きこしょうを使っています。

②表面を軽く焼いたら蒸し焼きに。ふんわりとした食感を残します。

③蒸している間にトマトソースを作ります。トマトの酸味を活かしたさっぱりとした味わいにするため、刻んだトマト、塩こしょう、ニンニク、鷹の爪を混ぜます。

④蒸したメカジキにトマトソースをかけたら出来上がりです。

YUKO店長が手に持って分かるこの一皿のボリューム感!まさにステーキというメニュー名が似合います。しっとりふわふわとした食感に、ピリッとアクセントのきいた酸味のあるソースがマッチして幸せ~!

ごちそうさまでした!

店舗情報
アンカーコーヒー マザーポート店
所在地
宮城県気仙沼市舘山1-6-31
電話
0226-23-5939
営業時間
日曜~水曜 9:00~18:00、木曜~土曜 9:00~22:00
定休日
年末年始
HP
http://anchor2fullsail.shop-pro.jp

次へ >>> 4.メカジキレシピ 「背ブロック・カマで1品作ってみました! 」

contents

1.知りたい! 「気仙沼のメカジキが食卓に届くまで」

2.メカジキのどの部位? 「カマ」「ハラ」「背」

3.現地で食べられる 「おいしいお店」

4.メカジキレシピ 「背ブロック・カマで1品作ってみました! 」

5.お店で、お家で絶品食材を味わう 「現地で食べられる&購入できるスポット」