気仙沼の隠れた特産品のひとつ、「塩」。
手作りのため少量ずつの生産ですが、きめ細かくミネラル豊富でまろやかな味の「岩井崎の塩」は、地元でも評判がよく、市内の飲食店やお菓子屋さんで大切に使われています。
そんな岩井崎の塩をアクセントに使った、クッキーを3種ご紹介します。
お日持ちも良いので、旅のお土産にもぴったりです。
1.斉吉商店「SAIKICHI BUTTER COOKIE」
2.御菓子司いさみや「潮騒クッキー」
3.コヤマ菓子店「はまぐりもなかくっきー」
1.斉吉商店「SAIKICHI BUTTER COOKIE」
気仙沼から東北のおいしい「食」を全国の食卓へお届けしてきた斉吉商店。創業100年を迎えた2021年5月に「これまでにない商品を」と、新たに缶入りのクッキーを発売しました。
気仙沼岩井崎の天然塩を使った塩バタークッキーと、斉吉の海藻バターとチーズの入った海藻バタークッキーの2種類が、お行儀良く缶の中に並びます。
バターと小麦粉と素炊糖と卵といったシンプルな材料を使った、食べ応えのあるざっくりリッチなクッキーは、御菓子司いさみやとの共同開発。完成まで何度もやりとりを繰り返し、想いをかたちにしたそうです。
まるいかたちが、塩クッキー。製造の過程で、ひとつひとつ、仕上げの際にクッキーの表面に岩井崎の塩を振っていきます。
お塩のついている面を舌にのせて、塩気を味わいながらバターの風味が口いっぱいに広がるのを楽しみます。
もう一つの四角い方は、海藻バターとチーズを使ったクッキーです。キリッと冷やの日本酒や、ワインといただくのも良さそうです。
どちらもおいしくて、ついつい手が伸びてしまいます。
缶のパッケージに描いてある模様は、クッキーのかたちでもあり、気仙沼の山と波でもあります。
大切な人へのお礼の贈り物にもぴったり。
ていねいな手作りのため、生産量は多くありません。お求めの際にはお問い合わせの上、在庫の有無をお問い合わせしてからがおすすめです。
- 店名
- 鼎・斉吉
- 電話
- 0226-22-0572
- 営業時間
- 10:30~17:00(LO16:30)ランチ11:00~14:00 ※最新の営業時間は直接店舗へご確認ください。
- 定休日
- 火・水曜日
- 住所
- 気仙沼市柏崎1-13
- WEB
- http://www.saikichi-pro.jp/
2.御菓子司いさみや「潮騒さぶれ」
1947年の創業のいさみやは、気仙沼本吉エリアを代表する地元で長く愛されるお菓子屋さん。創業以来の看板商品「名代大島まんぢゅう」のような伝統的な和菓子から、ホヤぼーやサブレをはじめとした洋のお菓子も定番のお土産として人気があります。
いさみやのお菓子の中で、岩井崎の塩を使っている「潮騒さぶれ」は、マンボウがモチーフ。
気仙沼では主に夏の時期になるとマンボウが獲れるため、スーパーで切り身が売られ食卓に並ぶほど、ポピュラーなお魚です。
2021年にリニューアルオープンした道の駅大谷海岸のシンボルもマンボウ。震災前の道の駅では巨大な水槽にマンボウを飼育展示していたことに由来します。
いさみやの畠山憲之社長によると、「故・遠藤伊勢治郎氏が生前の頃から岩井崎の塩を使用しており、販売から17~8年になりますかね。」とのこと。
ほんのり塩味のクッキーに気仙沼産のワカメが細かく刻んで練り込まれており、味と食感のアクセントになっています。
かわいいマンボウのかたちと、地元材料へのこだわり。ロングヒット商品なのもうなずけます。
いさみや店舗のほか、通販ページからもお求めいただけます。
- 店名
- 御菓子司いさみや
- 電話
- 0226-42-3056
- 営業時間
- 9:00~18:30(日曜18:00)
- 定休日
- 木曜日
- 住所
- 気仙沼市本吉町津谷舘岡12-3
- WEB
- http://www.isamiya.jp/
3.コヤマ菓子店「はまぐりもなかっくっきー」
最後に紹介するのはこちらも老舗、明治創業のコヤマ菓子店です。気仙沼のお土産として当サイトでも何度も紹介している「はまぐりもなかくっきー」。今回は特に「岩井崎の塩」味をご紹介します。
パリっとした食感の最中の皮に、アーモンドクッキーを入れてさっくり焼き上げたクッキー。
岩井崎の塩味は、白い最中の皮と表面に振りかけられたきめの細かい塩がポイントです。
縁起物のはまぐりにちなんで、2枚1組での個包装。
ほかにも、アーモンド、チョコ、抹茶、コーヒー、黒糖、あんこ、ごま味と、全部で8種類のお味があります。
5袋からかわいい箱に入れられるので、お土産やプレゼントにもぴったりです。
- 店名
- コヤマ菓子店
- 電話
- 0226-22-0868
- 営業時間
- 9:00~19:00
- 定休日
- 水曜日
- 住所
- 気仙沼市魚市場前1-31
- WEB
- http://koyama.shop-pro.jp/
ご紹介したお菓子に使われている 岩井崎の塩について、歴史と、塩づくりの様子を取材しました。
伊達藩の頃から作られ続けてきた岩井崎の塩は、ミネラルが豊富でふんわりきめ細かくまろやかな味が特徴です。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
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