武山米店・炊飯博物館

昭和初期に建築された商家で国の登録有形文化財であり、東日本大震災で被災し平成30年4月に再建されました。建物に隣接する蔵には「炊飯博物館」として電気炊飯器やかまどなどお米や炊飯に関連する展示などがされています。

建物は昭和5(1930)年の建築で木造2階建て。敷地が四角ではなく扇型であることから、敷地にあわせ技巧を凝らした大変珍しい造りとなっています。
屋根は切妻造の鉄板葺で、正面の垂木が扇形に配置されています。2階の外壁は銅板張で装飾が施されています。

武山米店の創業は明治初期。大正4年、昭和4年の二度の大火に遭遇しましたが、引き続きこの地で米穀商を営んでいます。東日本大震災では1階部分が津波で大きくさらわれました。被災した建物を解体し、柱など約3分の2の建材を保存。かさ上げした元の土地で復元されました。

初代が結婚記念で購入したという精工舎製(現SEIKO)の柱時計はお店の創業からずっと動き続けていますが、震災で被災しました。現在は修理を終え再建した店舗でまた時を刻んでいます。

お問い合わせ先
武山米店 0226-22-0266  http://tenkome.jp/moric/
所在地
宮城県気仙沼市魚町1-1-13