1970年の運行開始より”ひまわりさん”の愛称で親しまれ、50年もの間大島島民のために働き続けた臨時船ひまわり。
震災前の大島と本土を結ぶ唯一の交通手段は定期船のみでしたが、臨時船として急病人や妊婦など、島民に急用があれば夜中であろうと、早朝であろうと、本土との懸け橋としての役目を担ってきました。
東日本大震災の大津波の際には、沖に向かって避難し奇跡的に生還しましたが、島内の定期船は全て流出し、大島は孤立状態となってしまいました。
定期船が復活するまでの約8ヶ月間、臨時船ひまわりは無償で島民や物資を運び、奮闘し続けました。
2019年には島民の悲願「気仙沼大島大橋」が開通。
その翌年の2020年8月に役目を終えた船は陸に上げられ、有志らの手によって津波の被害を受けなかった島内の内陸部に震災遺構として保存されました。
現在は、その当時のまま保存されている船を見学しながら、元船長・菅原さんから震災当時の様子と津波の教訓についてのお話を聞くことができます。
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