おかえりモネが楽しみすぎる日記 10月25日-10月29日放送分

ただいま。そして、いってらっしゃい。#おかえりモネ

モネ日記 2021/10/29

毎週金曜日更新「おかえりモネが楽しみすぎる日記」です。終わった……! 今日はドラマ放送終了直後、友人から「モネ日記、最後までお疲れ様でした。」とメッセージを頂きまして、非常にありがたかったです。
あの……ただ、いつも放送後から感想を書き始めているんですよ。だから「まだ、最後まで終わってないよ? 」 って思いながらですね、最終話の感想を書きました。
来週のおたよりコーナーもありますし。モネロスの方も、一緒に余韻を味わっていただけましたら幸いです。

それでは、最終週、1週間の放送を振り返ります。イラストと文はサユミが担当します。

※ここからは24週目の放送ネタバレを含みます。まだご視聴のない方はここでリターンお願いします。

10月25日(月)目の前にいる人

気仙沼に早く到着しすぎてしまった菅波先生。モネのラジオブース前で、りょーちんと2人で話す場面からスタートです!
先週、菅波先生が発した謎の言葉「19対5」の答えは「島でみなさんと過ごしてきた年数と、僕と出会ってからの年数。」だそうです。いやー良かった。先週自信満々に「すぐ解けた」と書いてしまったので、合っててホッとしました。
それよりも菅波先生の「そんなことで揺らぐほど自信がないわけじゃない」の自信たっぷり感はもうアレだ。「週末会いますから」って登米森林組合に言い放った時と同じ。昔の先生からは想像つかないほど自信に満ちています!人って変われるんですね。

そんな菅波先生に、りょーちんは「そんなに大事だと怖くなりませんか」と尋ねます。この問いは、みーちゃんとの関係がなかなか前に進めない理由でもありました。すると菅波先生は「怖いですよ」「目の前にいるその人を、最大限大事にする他に恐怖に立ち向かうすべはない。」と答えてくれます。失うことを恐れては得るものも得られない。菅波先生をよく知らないからこそ、正直に会話できたところもあるでしょう。りょーちんは、ずっと地元にいて「関係性が薄い人」と会話する経験は少なかったのかもしれません。そう考えると、このタイミングでこの会話ができたことは本当にナイスでした。

そして、りょーちんはみーちゃんとの待ち合わせへ向かいます。
えっと……先にこの2人の会話の意味を確認をしていいですか。
りょーちんと、みーちゃんは、付き合うとかそういうのはよくわかんないけど、お互い好きだと言っていい感じを伝え合ったってことですよね? 毎度のことながら恋愛パートに関しての解釈に自信がありません…。全く、このドラマに登場する人たちは皆「『好き』という言葉を使わずに想いを伝える選手権」にエントリーしているのでしょうか? 解釈に大変苦労しております!と、いいつつ楽しんでますけども!
「いつか笑えるようにしてやる」「みーちゃんに会いたいなって思ってた」これが合わせ技で≒好きということかな。何はともあれハッピーだよ。良かったよ。うん、良かった!!
りょーちんとみーちゃんのハグは、こんなとこで?と思ったけど、明るい場所で良かった気もする!暗いムードになりがちだし。嵐の日に船から戻ってきて、モネ交えてこの2人で話し合ってた時は、この2人の組み合わせ大丈夫かな?って少し思ったんですけど、この2人だからこそ分かり合えることがあるんだな、とも思えました。

次は、菅波先生の永浦家への挨拶。お父さんは、不在です!まあでも、自分がもしお父さんだったらやっぱり堅苦しいのは逃げたくなるよな〜。だって「結婚の挨拶」をしにくるなんて言われてないし。私が父親だったら「LINEで報告してくれればそれで良い」とか言いそう。え?そういうもんじゃないって? いや、菅波先生は大好きだけどさぁ。それとは別に「うちのモネちゃんが結婚の挨拶」……って考えただけで、正直ちょっと嫌な気持ちがありますよ。正直すぎる?だって寂しいじゃん!まあ、これは個人の感想です……。今日はおしまい!

10月26日(火)先生じゃないとダメだから。


菅波先生の挨拶から逃げてしまったお父さん。おじいちゃんも席を立ち、モネもそれを追いかけます。居間に残ったのは亜哉子さんと菅波先生。「外から来ると緊張しますよね」と菅波先生の味方になる亜哉子さんが素晴らしいです。亜哉子さんって本当に最高のお母さんじゃないですか?家族への接し方も、周りの人への気遣いも……。そして、お父さんのあしらい方も!

結局、家族会議は人が集まらずに解散。モネは家を案内しながら、菅波先生と真面目な今後の話をしていると……酔っ払ったお父さんが絡みに現れました。菅波君ね〜いい人だってのはわかるよ。医者だし、ちゃんとした感じもする。でもなんかね!な〜んか、面白くないのよ。お父さん的な心理からするとね!私、めちゃくちゃお父さんの気持ちになって見てるから。今までモネちゃんの親目線でこの物語を見ていたってことかもしれません。
しかし、これからの永浦水産の話をする中で、先生とお父さんは無事打ち解けられたようです!まとめると、すぐに結婚とかではないけど、今後は「今はやりたいことを尊重し合うってこと」になりました。だってモネが「先生じゃないと駄目だから」って言うんだもん。わかったよ。そんなこと言われたら、もう見守るしかない。ね、お父さん。……一杯やろうか。
そして、みーちゃんもりょーちんと「お互い気持ち通じたみたい」だってさ!ねえモネちゃん「気持ち通じる」…ってどういうことなの?付き合うの?友達以上恋人未満の親友状態なの?具体的に教えて欲しいんだけど……それは野暮ってもんだよね。まあ、良かった!「え〜なんだよ!今日は!」って私は完全にお父さんと同じリアクションになりましたけどね。

それにしても、こういうことを報告したり、喜んだりできる家族って良いですねぇ。みーちゃんの報告に涙を浮かべる、モネちゃんの背中をポンポンする先生。思えばこういう「手当て」し合って二人は心を通わせてきました。モネと先生はニコイチなのです!それを見守る「元祖ニコイチ」の仲の良いパパとママ!うわぁ、今日は最高に幸せ満開だなー!

しかし……あまりにも素敵な家族と、幸せな二人が眩しすぎて、クラクラしてきた……。いつもの私の悪いクセが……うう闇が……それに引き換え私ときたら……!いや、大丈夫大丈夫。闇に落ちなくて大丈夫。永浦家の苦労を思い出してごらんよ。どんな人生にも、苦があれば楽があるんだ。いまちょっと辛いなーってみんなも、私と一緒に頑張って生きようぜ!

翌朝には、菅波先生の元に中村先生からの電話。ついに感染症の足音が聞こえてきました。やっぱり、人生いろんなことがあります。
でも、これまで幸せに生きてこれたのならそれはそれで素晴らしいことだし、辛くても生きてればなんとかなるし、助けてもらってばっかりだっていいし、そもそも人はいるだけでいい、なーんも関係ねぇようなもんがどこかで誰かの役に立つのさ。これ全部、このドラマに教えてもらったことです。良いこと言うな〜このドラマは!

10月27日(水)離れられない。


菅波先生がモネから離れて東京へ戻っていくシーンでスタート。このシーン、菅波先生の足取りがスローになってて、ちょっと不穏な感じがします。「これが、菅波先生との最後の……」とかいうモノローグが入らなくて本当によかった。この後、ドラマの中でも感染症の大流行が起きそうな予感がしているので、そういった雰囲気を暗示しているのかもしれませんが……。

場面は変わって、モネの職場に大学生ボランティアの水野さんがやってきます。彼女は一旦東京に帰ったのですが、また気仙沼に戻ってきたのでした。モネは水野さんに「何ができるとかじゃなくて」「また来てくれたってことが大事」と伝えます。そう。そうなんです。何もできなくたっていいんですよ。だから、気負わずにね。
モネは、水野さんとの話を思い出しながら、ラジオで曲をかけました。それは、病気でホルンの演奏家をやめた宮田さんが、モネと菅波先生のために汐見湯で演奏してくれた曲でした。災害FMで音楽をかけた時のことを思い出しながら「やっぱり音楽っていいね」と涙を浮かべるのは、ラジオDJの高橋さん。ドラマの中で、高橋さんの過去はほとんど語られませんが、彼女もまた気仙沼で震災後にいろんなものを見たのだと思います。震災後「音楽なんて何の役にも立たないよ」と、モネは音楽をやめていました。でも、今こうして、音楽は心に優しく響き、誰かの背中を押してくれるのです。

そして、最後のシーン。「大学行きはやめようと思ってる」と言うみーちゃん。ついに、今まで蓋をしていた心の傷を明かします。その理由はあの日のこと。みーちゃんは「おばあちゃんを置いて逃げた」ことを告白します。震災の揺れの後、島に残っていた中学生のみーちゃんは、おばあちゃんを避難させようと自宅に行きますが、おばあちゃんはその場を動きませんでした。そのあと、おばあちゃんは大人によって助けられ、避難することができたのですが……みーちゃんは「絶対自分を許すことはできない」と言います。「おばあちゃんを見捨ててしまった」その贖罪の気持ちで、みーちゃんは頑なに島を離れようとしなかったのです。

残り2話でこんな話が来るとは思いませんでした。みーちゃんの苦しさは、同じような経験をした人でなければわからないものでしょう。他人ならいくらでも「大丈夫。あなたのせいじゃない。」と言えることなのに、みーちゃん自身が自分にそう言ってあげることはきっとできない。一人で抱えてきて辛かったろうね……。
え? で、あと2話なの……?私、少し不安になってきました!

10月28日(木)私がここにいる。

みーちゃんが、震災からずっと言えなかった「おばあちゃんを置いて逃げてしまった」こと。それは、みーちゃんの人生観を大きく変えてしまった出来事でした。こんな大きなテーマを最後の最後に持ってきて大丈夫なのか……と昨日1日考えていたんですが、今日、その理由がわかった気がします。

その前に、まず、モネの職場へ突然サヤカさんがやってくるシーンから。モネは、一緒に暮らしていた頃を思い出し「あの時、サヤカさんのところに行けて本当に良かったです。」と言います。「私にとってのサヤカさんや森林組合みたいな場所がみーちゃんにはあったのかなって」と。そうだよ!それ大事なとこ。みーちゃんにもそういう外からの目線、世代や価値観や生まれた環境が違う人、いろんな人との関係は絶対必要です!
そしてモネは「私、サヤカさんみたいになりたい。」と言います。「誰がきても受け入れて、いつでも行っといでって送り出す。で、帰ってきたら『おかえり』って言ってあげる。」ああ……わかった。気仙沼ってそういう街なんですよ。港町だから。いろんなところからの船を受け入れて、送り出して、帰ってきたら「おかえりなさい」って言うんです。そんな街なんですよ。考えてたら、なんかグッときてしまいました……。

場面は変わって、永浦家でくつろぐサヤカさん。「一人で寂しくないか?」と龍己さんはサヤカさんに尋ねます。それに対しサヤカさんは「だって言ってもらったもの。サヤカさんのようになりたいって。」「私はあの子の中にいる。それで十分。」と答えます。サヤカさんは「いいじゃない、また一人でも。こういう人生よ。」とか「最後までかっこよく生きてやりましょう」とか、人生のしまい方を常に考えている人でした。「人間は2度死ぬ。肉体が滅びた時と、人々に忘れ去られた時だ。」なんてことを言いますけれども、サヤカさんは、たとえ自分がいなくなっても、モネの心の中に、ちゃんと思いが受け継がれていくのだなぁと思えたのでしょう。私もサヤカさんのような大人になりたいよ。まずは髪を金髪にするか。

そして、今日のハイライト。いや、このドラマ全体のハイライトと言って良いかもしれない。モネとみーちゃんが浜にやってきて、静かに話し始めます。モネは、森林組合、ウェザーエキスパーツ、汐見湯と、いろんな場所でいろんな人に出会い、変化してきました。今度はみーちゃんを、その旅に送り出す番なのです。

みーちゃんが震災で負った罪の気持ちはきっと消えることはないでしょう。モネは言います「何度も自分を許せなくなるなら、そのたびに私が言う。」「みーちゃんは悪くない。」と。こんなこと、何の役に立たないかもしれないけど、言うよ。と。
そんなことで、みーちゃんの苦しさは解決しないと思った方、その通りです。
震災がもたらしたのは、生死に関わる心の傷です。大きな辛い出来事。戻らない喪失、変えられない過去……忘れることはできないし、それに対してできることも基本的には何もないのです。つまり、みーちゃんの罪悪感が完全に消えることは一生ありません。このあと「おかえりモネ」の放送があと1年続こうが、10年続こうが、みーちゃんの苦しさをゼロにするシーンはやってこないんです。
だからこそ、役に立たないような小さなことだけど、できることをずっと続ける……そういう約束をして、ここで物語は終わるのだと、私は思いました。

物語が終われば、今ここで、私たちの人生が続いていることに気づきます。自分にも、どこかの誰かのために、きっとできることがある。そんなことを思わせてくれました。
「忘れないって大事だけど苦しい」「だから時々忘れて笑ってね」とおばあちゃんのナレーションで、このシーンは終わります。これもとても大事なことで、何か辛いことがあった人はずっと辛い顔をしていなくちゃいけないわけじゃないんです。罪悪感や、辛さや悲しさや苦しさを、幸せと一緒に持ってたっていいんですよ!

もうあとはここからはエピローグといってもいい。仙台中央放送局で頑張ってる神野マリアンナ莉子が、モネのところに取材にやってきたり。みーちゃんは当然大学合格で、宇田川さんのお祝いの書が映ったり。すーちゃんはマモちゃんと仲良く続いてたり。りょーちんは船を買えたのかな?
そして、みーちゃんの合格祝い&送別会みたいな集まりで、永浦家に集まる幼馴染チーム。モネが最後に持ってきたのはサックスの楽器ケースでしょうか?タイムカプセルみたいな感じで何かが入っていると思われます。遅れてりょーちんも登場し、いつものメンバーが揃いました。いよいよ最終回です!

10月29日(金)いってらっしゃい、おかえり。

本日、最終回です!
幼馴染チームが集まる永浦家の居間。モネがみんなのところに持ってきた箱は、サックスの楽器ケースでした。中には、サックスの他に、2011年3月12日に予定された卒業コンサートのチラシが1枚。「これ見るのが怖くて開けられなかった?」「最初はそうだったと思う」モネはみんなに、心の内を話し始めます。
震災時、島におらず、痛みを分かち合えなかったこと。それがモネの最初に抱えた苦しさでした。そして、島の外に出て様々な人と出会い、成長してもなお「無力だって思っていた頃の自分に戻ってしまうんじゃないか」という怖さがあったのだと。しかしモネは、島に帰ってきて、様々な他人の痛みと向き合ってきました。誰かの役に立ちたいなんてきれいごと。人を救うなんて簡単にはできない。モネはそれがわかった上で、その都度、しぶとく立ち上がる。大したことなどできないけれど、何かしようとすることも諦めない。「戻ってたまるか、って思ったよ。」「もう、何もできないなんて思わない。」と、モネは強く決心したのでした。

震災直後に島に戻ってきたとき、モネとみんなの間に生まれたのは「被災した人」と「被災していない人」の分断で、見えない壁のようなものでした。
レベルは違いますけれども、例えば電車で「席を譲ろうかな」と思った時に「断られたら嫌だな」と思って声をかけられない時があります。そこには壁があるんです。その時に「断られたっていいか」「自分が断られるくらい大したことないや」「だって自分がそうしたいんだから」って思えたら、その壁は取り払われると思うんですよ。そうすると、一歩踏み出すのは怖くなくなります。
たとえ「きれいごと」と言われたり「お前に何がわかる」と拒絶されても、それによって自分が傷つくことなんてどうだっていい、それよりも相手にもっと向き合おうとする。島に帰ってきたモネは、それをやり続けました。理不尽に受けた辛さや悲しさは、正しさだけで解決できるものではありません。慈しみ、大切にする、相手を思いやる、受け止める……この、モネがし続けたことって……私がこの物語の中盤くらいから何度も言ってる「愛」なんじゃないか?と思ったんです。

震災からの9年間は、モネの長い旅でした。人と出会い、心を変化させ、成長して、モネは愛の力で、ついにその壁を打ち破りました!!

……うーん……なんかちょっと、愛の力とか言い出して急に恥ずかしくなったんですが、まあ、そんなことはもはやどうでもいいんだ。恥ずかしくなんてないぞ!多分これも愛の力だ!
そして出ました「おかえりモネ」!言ったのは、りょーちんだった!!事前に亜哉子さんが「おかえり、モネ」って言いましたけど、真のタイトル回収はこれでしょう!予想が当たった人はおめでとう!

さて、時は流れ2020年2月。りょーちんの船の出船送りです!モネよりも先にみーちゃんの名前を呼ぶりょーちんがニクいね。りょーちんが新次さんから手渡された半纏は「大漁カンバン」と言って、漁師さんが大漁のお祝いにもらうものです。だからこれ、多分新次さんが漁師やってた時にもらったものじゃないでしょうか?つまり、りょーちんは、新次さんと美波さんの想いと一緒に、これから海に出て行くわけですよ!これはグッとくる……。
そんなりょーちんの出船送りですが、そこに耕治さんの姿はありませんでした。「二人の姿を見たら、胸をなで下ろしてしまうのではないか。そんな簡単なことではないはずだ。」と言って、その場には来なかったのです。りょーちんと、新次さんの心の傷は、「みーちゃんのこと」で昨日書いたように、一生消えるものではないのでしょう。耕治さんは、その苦しさを、自分も一緒に忘れないでいよう、と考えたのだと思います。これが、新次さんを受け止めることを諦めない耕治さんの愛なんです。

りょーちんは、海に。新次さんは、陸に。みーちゃんは、東京に。お父さんとおじいちゃんは牡蠣棚に。お母さんはこどもたちと一緒に。それぞれの場所で歩んでいきます。
そこから数年後……。
時が流れても、離れていても、モネと菅波先生は変わりません。これって、未来の姿だよなぁ。最後まで素晴らしい関係性を見せてくれました。個人的には結婚だけがヒロインの幸せの全てじゃないと思っていたので、納得の展開でした。

全てが整うと雨が降る。この物語も、これでおしまい。

出ていく人には、いってらっしゃいと元気よく。
帰ってきた人には、おかえりなさい。
気仙沼はそんな街です。

ここまでお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました!

(「おかえりモネが楽しみすぎる日記」 完)

ああ、これで本当に終わった……。
終わってしまいました〜〜!!
燃え尽きて灰になるかと思いきや……なんだろうこの高まりは? これがモネーズハイか……?!(思いついたら言わずにはいられない)

こうやって毎日感想を書かせてもらって、私はすごく楽しかったです!
主人公以外の人物を細かく描いていることも、エンディングに余白を持たせているのも、妄想が趣味の私にぴったりのドラマだったように思います。

最後まで見届けて思うのは、このドラマが、今の私たちの生活に続いている物語なんだなということでした。

特にそれを感じたのは、終盤で描かれた、新次さんのその後と、みーちゃんの心の傷についてです。新次さんは、美波さんの喪失を受け入れましたが、元の漁師に戻ることを拒みました。そして、みーちゃんは自分が本当にやりたかった大学へ進む道を選びましたが、震災での罪悪感はずっと残り続ける……という展開でした。全てがうまくいくのがハッピーエンドだとしたら、これは純粋なハッピーエンドではないのかもしれません。
でも、現実だって、そうなんです。

きっと、このドラマが作られた目的の一つには「震災から10年の被災地を描く」ことがあげられると思います。
時の流れは傷ついた人の心を一番癒すものですが、10年経ったからといって、そこで震災からの時が「終わる」ものではないでしょう。
ハッピーエンドを望むのは、傷ついている人のためではないんです。自分自身の心のためです。だからこそ、このドラマの終わり方には「傷ついた人の心が変化していくのを、一緒に待とう」って言われてるような気がしました。

みなさんはいかがでしたか?
「おかえりモネが楽しみすぎる日記」もこれで終わりです。
(月曜のおたよりコーナーはあと1回あるんですが)

お読みいただいた皆さんのおかげで、この日記があります!
読者のみなさん、そしてこのドラマを作ってくださった全てのみなさんに感謝します。このドラマを一番楽しんだのは私かもしれません。どうも、ありがとうございました。

#おかえりモネが楽しみすぎる
#おかえりモネが楽しみすぎた
#いってらっしゃい
#おかえりなさい
#気仙沼で会いましょう

(文・イラスト/サユミ)

これまでの「おかえりモネが楽しみすぎる日記」はこちら
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ドラマの感想はこちらで語り合いましょう!
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「おかえりモネ展」開催中!

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