【お家で気仙沼!】メカジキ編 1-1

今が旬、メカジキのハーモニカをたらふく食べる

初めまして!「お家で気仙沼!」シリーズを書きます、宮城県ほぼ最南端の山奥で田んぼに囲まれて育った山の民・小野です。

「気仙沼にはおいしいものがいっぱいあるんですけど…」と、魅惑的なお声がけいただき飛んできました。11月からの旬の海の幸はメカジキだそう!ワクワクが止まりません。

私自身、同じ宮城県人でありながら宮城県最北端の気仙沼の海の幸について、お恥ずかしながらほぼ無知…。そんな気仙沼初心者の視点から、地元の方々に食材のおいしさの秘密や、現地の飲食店、そしてお土産として購入後お家で気仙沼を堪能するまでをご紹介したいと思います。

「こんなにおいしいものを知らずに生きてきたなんて…!」そんな目からウロコポロポロの体験になりました。

今回は「メカジキ編1/2」として、漁師の生活を支える港町 気仙沼の食に寄り添うメカジキのおいしさの秘密と、現地で絶品メカジキ料理が食べられるお店、そしてお家でもこのおいしさを堪能できる、お持ち帰りして味わう時のアイディアをご紹介いたします。

次回「メカジキ編2/2」では、メカジキの部位別のおいしいものをご紹介していきます。

contents

1.知りたい! 「気仙沼のメカジキ」

2.地元の魚屋さんに聞く 「メカジキの魅力」

3.現地で食べられる 「おいしいお店」

4.メカジキレシピ 「ハーモニカで1品作ってみました! 」

5.お店で、お家で絶品食材を味わう 「現地で食べられる&購入できるスポット」

1.知りたい! 「気仙沼のメカジキ」

「気仙沼のメカジキはとにかくおいしいらしい」「気仙沼のメカジキは日本一の水揚げ量」というあっさりとした知識しかない私。これではいけない。おいしいと評判の理由を知るためには、相手(メカジキ)を知るところから始めたい!

まずは、メカジキの全体像から見ていきたいと思います。
メカジキイラスト

丸々としたナイスバディに大きな目、そして鼻先に伸びるツノがバーンと目に飛び込んできます。これはインパクト大。とても強そうです。メカジキの寿命は15歳以上で成長すると体長は4〜5mにもなり、中には400kgを超える巨体に成長するものもいるのだとか。

メカジキは温度差のある海の表層と深海を行き来できる、ずば抜けて環境変化の適応能力に優れた魚だそう。この目は深海でもエサを見つけやすいよう大きく進化したんですね。納得です。

そして気になるこの鼻先のツノのようなもの。これは「吻(ふん)」と呼ばれるもので、エサとなる小魚にぶつけて気絶させたり、海底の砂を掘ってカニやエビを捕食したり切り裂くなどして捕まえるそう。肉食性でどう猛な性格であるため、吻で船板を貫いたことがあることから“梶木通し”(梶木とは船の用材のこと)と呼ばれたことがきっかけで“女梶木”・“目梶木”からメカジキとなったそう。なかなかパンチの効いたエピソードの持ち主です。

メカジキイラスト

更に驚きなのは、この巨体で泳ぐ最速速度は時速100kgにもなるということ。このスピードと体長では船板に突き刺さっていくのも頷けます。

ちなみにこの吻、漁の際は通常船で切り落としてから市場に並ぶそう。

そんなパワフルな魚メカジキは、気仙沼の水揚げ量が日本一。全国の約72%のシェアを誇ります。気仙沼魚市場の生鮮メカジキ水揚げ量は年間約2,000tを超え、入札を終えた約9割が市内の流通から首都圏を中心に全国各地へ届けられるのだそうです。

次へ >>> 2.地元の魚屋さんに聞く 「メカジキの魅力」