目次
・気嵐とは
・気仙沼の「氣嵐」
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気嵐とは
朝の幻想的な現象・気嵐
朝陽が昇ると、太陽の光を浴びた海面から立ち上がる霧。
徐々に濃くなった霧は次第にその姿を変え、雲海のような景色が目の前に広がります。
陸地の寒気が海や川に移動し、海水面の水蒸気を冷やすことによって、
海と陸の極端な温度差が生まれ「気嵐(けあらし)」が発生します。
気嵐はまたの名を「蒸気霧」とも呼ばれ、時間と寒さを忘れて魅入ってしまうほど幻想的なこの景色は、よく晴れて風が弱くないと発生しません。
身近に例えると、寒い日にお風呂に入ろうとして蓋を開けると、湯船からブワッと湯気が立つのと同じ原理。
広大な海でその現象が起こるととても圧巻です。
寒さの厳しい冬を迎えるこの時期、冬を運ぶ風物詩として私たちの前に現れてくれます。
気仙沼の「氣嵐」
様々な表情を魅せる冬の現象
雲が少なく、太陽がはっきり出る晴れの日。
湾内の海水温と大気の気温差が大きく、風がおだやかなタイミングで気嵐は発生します。
リアス海岸特有の入り江が深く、波が穏やかな気仙沼湾の地形は気嵐の発生に好都合です。
初冬の風物詩とも言える気嵐を、迫力たっぷりの大型漁船と一緒に写真に収められるのも気仙沼港ならでは。
この景色を写真に収めようと通う熱心なファンも多くいます。
大島側から昇る朝日を目の前に、逆光で撮影すれば黄金色の神々しい気嵐の姿をファインダー越しに捉えることができます。
気仙沼では気嵐のことを「気仙沼氣嵐」と名付けています。
これは、戦前の気仙沼市の漢字表記が”気”の文字が”氣”だったことに由来するものです。
漢字の一部の”米”は昔から私たちの大切なエネルギー源。
お米を食べて体に湧き上がるエネルギーのように、海上から湧き立つ朝日に照らされ黄金色にきらきらと輝く気嵐が、みなさんの活力を起こしてくれる存在になるようにと願いを込めてこの名前がつけられました。
初冬の気仙沼を訪れる際は少しだけ早起きをして、朝の光を全身に浴びながら幻想的な景色を堪能してはいかがでしょうか。
少し肌寒いピリリとした冬の朝の空気を胸いっぱいに吸い込んで、きっと素敵な一日のスタートが切れるはずです。
- 見頃
- 例年10月中旬~1月下旬
日の出時刻から約1時間くらいの時間帯 - パンフレット
- おすすめの見学・撮影スポットが記載されたパンフレットは
こちらからダウンロードできます
また、気嵐の発生した日にはInstagramで発生の状況をお知らせしておりますので、ぜひフォローをお願いします!
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