おかえりモネが楽しみすぎる日記 10月18日-10月22日放送分

未来へ生きていく人たち。 #おかえりモネ

モネ日記 2021/10/22

毎週金曜日更新「おかえりモネが楽しみすぎる日記」です。ずっと気になっていた「新次さんとりょーちんのこと」に向き合う週。簡単じゃなかった。向き合うことの難しさが身にしみてわかりました。
では早速、1週間の放送を振り返ります。イラストと文はサユミが担当します。

※ここからは23週目の放送ネタバレを含みます。まだご視聴のない方はここでリターンお願いします。

10月18日(月)親父と息子


「一緒にいたいってだけじゃダメなの?」「俺幸せになってもいいのかな…」そんな、みーちゃんとりょーちんのやりとりがありまして、さて今週はどうなるか?
りょーちんが続けた言葉は「ごめん、ダメだ、まだケリついてない。」でした。ケリがついていないのは、新次さんとのことです。「新次さん、亮君と船、乗ってくれたらいいのに。」とみーちゃんは言います。みーちゃんは、そう思うよね。りょーちんにとっての一番の望みがそうだから。モネが微妙な表情をしていたのは、新次さんにとってはそれが一番の願いではないと気づいているからじゃないかと思いました。今日は、そんなモネと新次さんとの対話がメインのお話になります。

一方永浦家では、お父さんが「銀行を辞めて永浦水産を継ぐ」ということを家族に言い出します。おじいちゃんにその話をすると……「おめぇ、海なめてんのが!」と一喝されます。この啖呵切るおじいちゃんが、本当にカッコいい!グラサンも似合うし、おじいちゃんが只者じゃないのはもうバレていますよね。
家を継ぐかどうか、自分の代で終わらせるかどうか……。これはもう各家庭によって価値観が全然違う話だと思います。別に継がなくても良い、という家もあるだろうし、自分の代で終わらせるわけにはいかないって家もあるだろうし。そこは他人が理解できることじゃないとも思います。
令和の時代になってしても、家業や家を継ぐとか、嫁に行くとか婿をもらうとか、そういう価値観はまだまだ存在しているように感じます。それが良いか悪いかは置いといて、私は、自分より下の世代に「何にも縛られずに好きなことをしてほしい」と強く思います。
使命感に促されて生きることは、褒められることもあると思うんです。りょーちんが、東京でモネと漁師の仕事について話した時「周りの期待に応えるってさ、案外楽なんだよ。最初はね。」と言ってたのを思い出します。それが自分で選べたのなら良いと思いますが、うまくいかなくなった時には自己犠牲を感じて辛くなることもあります。若者には、ちゃんと自分で納得した未来を選んで欲しいですね。

最後は、偶然モネの職場にやってきた新次さんとの会話。新次さんは「幸せになってもいいのかな」とりょーちんが言っていたことを聞き、何か自分も動こうと思ったようです。
個人的な考えなんですが、りょーちんは過去を少しでも取り戻したい、と思っていて、新次さんはまた別の人生を始めたいと思ってるんじゃないのかなぁと。りょーちんは「過去を上書き保存派」、新次さんは「過去を別名で保存派」と言ってもいいかもしれません。過去との向き合い方は違っていそうです。
二人がどうなるかはわかりませんが、どんな人生でもどんな選択でもオールオッケー!という気持ちで次回に臨みたいと思います。そんなゆるやかな視点が、縛られている誰かの心を楽にすることもあるんじゃないか、と今日は思いました。

10月19日(火)向こうにいる


急遽、りょーちんと新次さんが永浦家で話し合いをすることに。その前に、亜哉子ママと龍己おじいちゃんが耕治さんが家業を継ぐかどうかの事について話をしています。亜哉子さんは、耕治さんの気持ちを応援したいという感じ、龍己さんは、せっかく息子は自分のやりたいことをやってきたのに「家業のために辞める」のはどうなんだ、という感じでしょうか。こればっかりは、やっぱりどっちがいいのかはわかりません。決めるのは家族ですからね……。

そしてモネが新次さんを連れて、家に帰ってきます。新次さんが耕治さんに頼みにきたのは、美波さんの死亡届の提出、それに伴う見舞金や保険金を亮の船の資金にできないか、という相談のためでした。耕治さんは「おめぇ(新次)の気持ちはどうなんだ?」と、新次さんの心の整理がついているのかどうかを気にかけます。

新次さんは、りょーちんの船が嵐にあったことで「いろんなことに気づいた」と言います。「美波に祈ってた。亮連れてかねぇでくれって。」「そしたらな。気づいたんだよ。美波が『向こう』にいるって。」
以前、美波さんの母であるりょーちんの祖母が「もう向こうに行く。そこで美波に会いたい」から、死亡届を出したいと言った時、新次さんは「何が向こうだよ!向こうってどこだよ!」とそれを受け入れられませんでした。9年という年月が経ち、美波さんが「向こうにいる」と気づいた一方で、亮と自分は「生きている」のだと気づいたのかもしれません。

この回、これまでの回想シーンが辛くて、本当に悲しかったです。失ったものはどんなに願っても戻ってはこない。かわりに、喪失の悲しみはずっと心に残り続ける。けれどもそれは、美波さんの代わりに残されたものでもあるのです。新次さんは、その想いとずっと一緒に生きていこうと、ようやく思えたのではないでしょうか。
人は誰しも、生きていく中で、喪失を避けることはできません。心のどこかに残る悲しさと一緒に生きていくことは、決して「悲しいこと」ではないのだと、私は思いました。

10月20日(水)ひとりで海を。


りょーちん、新次さんの2人の話し合いが始まります。席を外そうとする亜哉子さん。しかしりょーちんは「いてください。聞いててもらいたい。」と言い、それにみーちゃんが「わかった、ここにいる。」と返し、話し合いを近くで見守ることになりました。りょーちんはこれから、新次さんとの話にケリをつけるつもりです。
りょーちんが一番言いたかったことは「一緒に船に乗ってくれないか」ということでした。しかし、それを新次さんは断ります。「俺はな、元に戻ることだけがいいことだとは思えねぇんだよ。」という新次さんの言葉は、りょーちんの期待とは逆のものでした。そして「いつか及川親子は笑顔で船に乗ってくれるだろう」と予想していたこちら側を驚かせる言葉でもありました。

すごく無責任に言うと、新次さんが船に乗ってくれさえすれば、りょーちんも幸せになって、みーちゃんともうまくいきそうな未来が見えかけていました。美波さんの死亡届を出し、船を買うことを後押ししてくれたわけですから……新次さんだって船に乗ってくれるのではと私は少し期待してしまっていたんです。

新次さんにとって、漁師の仕事は美波さんの存在があって成立するもの。美波さんを失い、漁師でいられなくなった以上「向こう」にいる美波さんのところへ行ってしまいたい気持ちが、何度も新次さんの頭によぎったのではないでしょうか。でも、自分は亮と生きている。「俺が海で生きるのはあの日で終わりにしたい」と言ったのは「漁師の自分はあの日に置いてきた。美波のそばに置いてきたんだ。」と言っているように、私は感じました。

りょーちんは「親父を元に戻す」ことだけを願ってここまで頑張ってきました。彼は、過去を新しい未来で上書きすることで、過去から立ち直ろうとしていたのではないかと思います。りょーちんと新次さんが「ケリを付けよう」としていた方法は、全く逆のやりかたでした。けれど、2人は生きていて、進もうとする未来は同じです。
りょーちんが、一度投げ捨てようとしていた新次さんの携帯を「親父、これは持ってろ」と言ってその手に戻したのは、新次さんには新次さんの過去との向き合いかたがあることを、りょーちんも受け止められたのだと思いました。

前にも書きましたが、辛い過去を払拭するような強いヒーロー像を、自分はどこかで求めてしまっています。いつまでも悲しく辛い人を見ていることは辛いからです。でもそれは、その当事者のためではなく、自分の心の防衛のためなのかもしれません。自分以外の人の痛みを知り、受け入れることは簡単ではありません。ですが「分かりたいと願い、ともに生きていくことはできるはずだ」というのが、このドラマのメッセージだと思いました。

10月21日(木)全てが整うと雨が降る。


美波さんの死亡届を書き終えた新次さん。ひと段落ついて、みんなの顔が穏やかに落ち着いた気がします。窓の外は雨。「全てが整うと、雨が降る。」というモネのセリフは、以前、サヤカさんがモネに伝えた言葉でしたね。なんだか久しぶりにホッとできた気がします。

あと「じゃあ、行っちゃうか。」ってりょーちんとみーちゃんが雨の中家を出てったシーン。すんごい細かい話なんですけど、気仙沼って車移動が多いんで、多少の雨だったら車まで走っちゃいますよね。傘持ち歩かない人も結構多い気がする。気のせいかもしれないんですけど、気仙沼で折り畳み傘持ってる人って見たことないんですよ。という余談の感想を言う余裕が、今日はあります!

そして、今度はお父さんとおじいちゃんの話し合いです。耕治さんは「うちの仕事(牡蠣養殖)をやってみたい」と切り出します。しかし龍己さんは「何度でも立ち直れって言われんのきついぞ」と、賛成はしません。耕治さんは、震災の時、くじけずに牡蠣棚を直した龍己さんを見て「そういう人が目の前にいたからうちもやってみっかなと思った」と周囲に言われたこと、そういう人がこの街には必要であること、だからこそ、自分はやってみたいのだと諦めずに頭を下げます。本気の耕治さんの態度に、龍己さんは「よし、やるならやってみろ!おめぇには無理だ!」とようやく折れてくれたのでした。

耕治さんは「好きなことを選んで生きた人」の象徴だと思っていたので、これからは仙台で単身赴任して頑張るのかなぁと予想していましたが、耕治さんは「いくつになっても好きなことを選べる人」でもあったんですね。「まあ実際無理かもねぇ」とお母さんが言ってたように、うまく行かなくても、それはそれで良いんです!

かつて、雅代おばあちゃんは「おじいちゃんは仙台で銀行員になった耕治さんを自慢に思ってる」と言っていました。耕治さんは「漁師を継がなくてもいい」と育てられたのです。それでも、耕治さんが家業を継ぎたいと考えたのは、本当にやってみたいと思ったから。改めて「好きなことしなさいね」と、娘たちに伝える亜哉子さん。みんな、やりたいことをやっていいんだ。好きに生きていいんです。もう、今からだって、何にだってなれる!というラストで、今週はこれで終わりの気分になりました。(放送は明日もあります!)

10月22日(金)今日の約束


永浦水産の仕事をお父さんが継ぐという話し合いから一夜明け(たぶん)、モネは早朝、木の芽から大きくなったブナの鉢植え(おばあちゃん)を、龍己さんに見せます。

「養殖の仕事、お父さんできると思う?」とモネが尋ねると「俺のやり方でそのままやるとしたら無理だ。」「でもそのままやんなくてもいいんだ」「何か続けるってことは同じことを続けるってことじゃない」と答える龍己さん。この「変わりながらも続けていく」は、とても大事なことだと思います!
任天堂だって昔は花札の会社でしたし、エルメスは馬具を作ってたわけだし、永浦水産だって100年後にはどんな形になっているかわからない。「100年後もおじいちゃんみたいな漁師さんにいてもらいたい」とモネは言ってたけど、たとえ業種が変わったとしても、永浦家の「しぶとい」スピリットはいろんな人の心に受け継がれていくと思うので、その願いは叶えられることでしょう!
木に降り注いだ雨が川に流れ海になったり、おばあちゃんが転生して姿を変えたりする、変化と循環。このあたりの「形を変えて繋がっていくこと」は、終盤の大きなテーマなのかもしれません。

また日が変わって成人式の日の朝。みーちゃんはまたりょーちんと話すみたいです。りょーちんと会う前にはいつもこうやって、ベッドの上に服を並べて選んでるんだろうな〜と思ったら、可愛すぎて胸が苦しくなってきたんですけど……。その後、みーちゃんとモネの電話で、モネが「お互いもう答えは決まってるか」って言っていました。え?そうなの? りょーちんとみーちゃんの答えって決まってるの? 私は全然予想できてない!と思ってたら「お姉ちゃんも今日でしょ」と。今日、なんなの?一粒万倍日?

そして先日の低気圧の気象を振り返るため、モネの元にりょーちんがやってきます。一通り報告を終え「俺どんだけ壁作ってたの」と笑い合う二人の間に、もう壁はありません!良かった良かった。

そしてまた絶妙なタイミングでやってくる菅波先生!いや、早いのよ。約束の数時間前に早く来る人なんて、普通ちょっと迷惑ですよ。しかし!それを全て「かわいらしさ」に変換できてしまうっていうのは一体どういうことなんでしょうか? からの、唐突な「19対5」発言。いきなり謎の言葉をつぶやくなんて、普通ちょっと敬遠されますよ。なのに!それすらも「先生らしくて良い」ってなるの、一体どういう菅波マジックなんだ〜!まあ、良いですけどね。
私は「19対5」については、割とすぐに解けました。たぶん、毎日脱出ゲームアプリをやってるゲーム脳だからです。みなさんはわかりましたか?

はい、そして、菅波先生とりょーちんのお手振り。なんでしょうこれは。みなさん今まで見てくれてありがとうのファンサ。ファンサービスでしょうか。りょーちんの手の振り方は完全にアイドルのソレです。

この後、りょーちんと菅波先生が会話し、その後みーちゃんとも今後について会話し、そして、永浦家へ菅波先生が挨拶にくる……!忙しい。決戦は金曜日だな、と思ったら、続きは来週。いよいよ最終週です!

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これはもちろんドラマなんですが、震災って、実際に起きたことなんですよね。この気仙沼は、震災から今まで、ずっと歩み続けてきた人の街なんだと思うと、私も頑張らなくちゃなと思いました。
来週はラストです!

そしてお知らせ!
おかえりモネ展がパワーアップしました!汐見湯やウェザーエキスパーツの小物も展示中。

なんと来年2022年の10月末まで開催しています。ぜひお越しください〜。詳しくはこちらから

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(文・イラスト/サユミ)

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