毎週金曜日更新「おかえりモネが楽しみすぎる日記」です。莉子の試練と成長!そして菅波先生とモネのすれ違い!1週間の放送を振り返ります。イラストと文はサユミが担当します。
※ここからは17週目の放送ネタバレを含みます。まだご視聴のない方はここでリターンお願いします。
9月6日(月)自信はある
月曜日ですね〜。
菅波先生の「あなたの痛みは僕には分かりません。でも分かりたいと思っています。」ヒュー!って言うところの振り返りから。
2016年12月24日……ま、待って!今、1ヶ月くらい時間飛ばされたよね?その間この2人はどんな感じだったの?「見せつけますか?」って、一歩ソファの距離を詰めた菅波先生!ああ、なんか昔ソファで熱伝導がどうこう言ってたなぁと、遠い目をしたりもしました。もうこんな距離縮まってたんだ……いやいや、それはそうと、この直近1ヶ月の2人のことをさ、箇条書きでいいから教えてくれよ!!
まあ、もう、みなさんの想像にお任せします。ってことですかねぇ。とりあえず、メリークリスマス……お幸せにな。
そして、2017年3月……え?待って!その間に…(以下略)だって先週は2日を1週間かけてたのに!今日はこの時間の過ぎ具合にまずびっくりしてました。とにかくみんな順調に日々を過ごしてきたってことかな。大丈夫大丈夫。欠けた部分はいくらでも妄想で補完しますから。
一方、Jテレにて、番組の視聴率低下に悩む莉子は、エゴサーチを見て「私には何が足りない?」とモネに尋ねます。これに対して「神野さんに足りないものなんて私にはあると思えません」「でももしあるとしたら、見つけて身につけましょう!」ってモネは返してましたね。こんな当たり前な言葉の励ましって意外とできないよな〜と思ったのですが、莉子にとってはこういう正直すぎるくらいの言葉の方が届くのかもしれないとも思いました。涙をグッとこらえて「朝岡さんなんか軽く超えてやる」って言う気の強さ。私は好きですねぇ。
9月7日(火)説得力
ウェザーエキスパーツ社の新規事業審議会。見覚えのある段ボール芸は、なんと…もう中学生さん……!「宇宙天気プロジェクト」よく最終選考まで残りましたね。長尺セリフをこなす、もう中さんに心打たれました。あったらいいよなぁ数百億。
視聴率が落ちてきたJテレの気象コーナーに対して「朝岡くんが出ないとダメなんだよぉ〜」とはっきり言う社長。このドラマの中で一番「正しさ」に振り切ってるキャラクターだな、と思いました。以前永浦家で「お父さんは返済が正義だもんね!」と非難したみーちゃんとは、真逆のキャラクターじゃないですか?とはいえ、そのどちらの立場が良いとか悪いとかに言及しないところが、このドラマの素晴らしいところです。
しかし、その社長の一言で「カッとなって何か言いそうになったから」と、莉子はその場を離れます。これ結構分かるなぁ。私もカッとなりやすいほうなので、いったんその場を離れてクールダウンするのはとても大事だと思います!
そしてプレゼンは続き、野坂さんの無茶振りをこなすモネ、さりげなく彼氏から聞いた「七賢人」エピソードを入れてニヤけるモネ、内田くんの花粉症のアプリ開発、と話が展開します。
内田くんのプレゼンのすごさって「動機がはっきりしてる」「具体性がある」「すでにできることを進めている」ことだと思うんですよ。実を伴ってる。このプレゼンを見て、莉子は「内田くんにある説得力」は自分にないものだと、その場を去ってしまいます。神野さんには神野さんの良いとこ、あるけどねぇ。
さて、最後はコインランドリーのシーンです。ちょっと待ってくださいよぉ〜。まだ先週は蕎麦屋がどうとかいう話だったじゃない。合鍵って!そして、ここぞという(感情的衝動的な)セリフでは敬語が飛ぶ菅波先生。「あなたを分かりたい」に続き、「やっぱり良いなって思うし」が「好きという言葉を使わずに気持ちを伝える選手権」にまたエントリーしてきました。現場からは以上です。
9月8日(水)水が違う
悩む莉子の一方で、内田くんの株が爆上がり中。朝岡さんは何かを企んでいるみたいです。
そしてモネは、菅波先生の家に「サメのキーホルダーのついた例の合鍵」で入ります!やっぱり展開が早いな〜!
気になる菅波先生の部屋ですが、一言で表すと真面目な学生の部屋みたいでした!カップラーメンがあったり、あの気仙沼で買った「サメのぬいぐるみ」が飾ってあったり、そして気象予報士試験のテキストがあったりで、こういうところが憎い演出ですね。え?そう。もちろん停止して。よくよく拝見しましたよ!でも結局モネとはすれ違い……。
汐見湯に戻ってくると、菜津さんから宇田川さんの過去を聞くことになります。宇田川さんを「ヒロくん」と呼ぶ菜津さん。昔から菜津さんはこうやってずっと、宇田川さんを支えてるんですね。いや、もしかして支えてるという意識は、ないかもしれない。「私が何かをしてあげる」と言う気持ちじゃなくて「私がそばにいたい」って気持ちが感じられて、ああ、これが「愛」ってことなんじゃないかと、先週から愛の意味を求めて彷徨い続けている私は思いましたよ。
最後は内田くん!気づいたらスーちゃんから「マモちゃん」と呼ばれる関係になってることにびっくり。2人でスーツを買いに出かけました。で、翌日、気象チームが打ち合わせをしていると「お知らせがあります」と早坂デスクがやってきます、モニターに目をやると前髪あげてノーメガネの内田くんが気象キャスターとしてカメラテスト中! え?こういうのってまずチームに話して筋を通すもんじゃないのかな?いきなりこの状況を見せられた莉子はかなり辛いと思うけど、朝岡さんの策が間違ってるはずはないんだ……。きっと大丈夫なはず……。
9月9日(木)私には何もない
内田くんのカメラテストを見て、莉子は思わず「あなたはニコニコ笑ってればいいってそういうことでしょ?」と声を荒げました。そんな莉子に対し、高村デスクは「仕事に優劣つけてるならそれは失礼よ」「誰よりも自分が、あなた自身で実力で勝負できるって信じなさい」と言って去っていくんですよ。
それにしても高村デスクの諭し方が素晴らしい。つき放すわけではなく、正しくて優しくて(あ……この高村さんも「正しくて優しい」大人の一人なのかな)心にしみた〜。高村さんの時代って、もっと女性が表に出るのが大変な時代だったんだろうなぁと思うんです。その先輩がこんなことを言ってくれる頼もしさ!私も、ぐっとくるものがありました。
場面は変わって島に橋がかかりました!実際に、気仙沼の大島と本土をつなぐ「気仙沼大島大橋」は2019年4月にオープンしております。橋がかかったことを聞いて、モネが真っ先にお父さんに電話したのは、2人に共通した「あの時いなかった」という経験があるから。「よかった」「よかったな」という静かで短い会話は、長い間二人が抱えていた想いが少しだけ報われたように感じました。
結局、気象コーナーは、マモちゃんと莉子の2人体制でスタート。応援メッセージが届くなど、内田くんの評価は上々。「育てたいわ〜この人」とテレビの前でニヤけるスーちゃん。うんうん、わかる。今あなた、私がアイドルの研修生を見るときの顔してますよ!
最後は汐見湯です。モネには「傷ついた経験がある」だからこそ強いのだと、そして「私には何もない」という莉子。こんな次元で話していいことじゃないことはわかってる。でも、幸せに生きてきたからこその普通さって、羨ましがられる事であるはずなのに、表に出る人にとってはコンプレックスにもなり得るものなんですよね。「弱虫は幸福をさえ恐れる。」「幸福に傷つけられることもあるんです。」という『人間失格』の一節を思い出しました。
9月10日(金)結論、大丈夫。
「私には何もない」と悩む莉子に対し、菜津さんは「傷ついている人の方がいいなんて言っちゃダメ。」「何もなくてもいいじゃない。」「どんな人もいるだけでいいじゃない。」と言います。それは宇田川さんを長年見てきた菜津さんだからこその言葉でした。莉子の悩みというのは、宇田川さんのような「傷ついて動けなくなっている人」とは別の階層の問題で、持たざる者からすれば「そんな事で悩めることすら羨ましい」と、ワガママに思われるくらいの悩みなのかもしれません。この「何もない悩み」も、よくわかるんですけどねー。
菜津さんとの会話をきっかけに、莉子は「どこかの誰かを想像する。自分の範囲外にいる人のことを考えて伝える。」ことで、何もないなりにできることがあるだろう、と考えるようになります。これは、立場のギャップを埋めることにおいて、一番大事なとこじゃないでしょうか。そのことに気づいた莉子は、これまでとは違って、個人にフォーカスした情報を伝え始めました。「慈愛に満ちた観音様」とモネが例えてたように、後光が差して、ありがたい気持ちになりました……。この局面を、真正面からぶつかって莉子が乗り越えたことが嬉しいです!モネと莉子もいいコンビで、私は心から「モネ莉子」を推したいと思いました。
はい、しかし次は「菅モネ」です。モネは電話で、いずれ地元に帰って仕事したい、と先生に打ち明けます。細かい話ですが、ただ地元に帰りたいんじゃなくて、地元で何か役に立てる仕事がしたい、ってモネは思ってるようです。純粋に素晴らしいと思います!
ただね、私も東京から気仙沼に引っ越した経験があるので、風速30mくらいの先輩風を吹かせながら言いますと……地元に帰ったからって「役に立てる」ことって、そんなにないんですよ。色々と意気込んでやって来るわけですが、あの頃の私は、気仙沼で「人口が1人増えた」っていう以上の役には立てなかったな、と今思うんです。それこそ、菜津さんが言ってた「いるだけでいい」って言葉に救われる日が、私にもありました。まあ、モネちゃんはそんなことにはならないと思うんですが、そこまで気負わずに好きに生きていいよって、私は少し思ってます。
そんなことより合鍵キャッチですね……。そうです。この時のために、先生は今までスイカも柚子もキャッチできないという伏線がありました。そんな先生ががっちりとモネのハートをキャッチ!ヤツはとんでもないものを盗んでいきました…。あなたの心です!それではみなさま、また来週!
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1週間のまとめは金曜に「気仙沼さ来てけらいん」ホームページで更新します。
今週でいうと「莉子とモネ」「莉子とモネと宇田川さん」のように、ドラマ内で考え方や立場、対比されるようなことがよく起こりますよね。けれど、そのどれも、否定されることがない気がします。
最近これが「ヤジロベエみたいな正しさ」ってことかな?って思ったりします。前も書いたのですが、正しさは一つではないし、正しさだけでは伝わらないことがあるんだなぁと、ドラマを見ていても感じますよね。
じゃあできることは何かというと、精一杯「考える」「想像する」ことなんじゃないかと。今週莉子が教えてくれたように、できる限り自分とは異なる立場の人のことを想像して、考えて行動していく努力を、私も忘れないようにしたいと思いました。
ためになったねぇ〜。
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(文・イラスト/サユミ)
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