アウトドアの新定番!

子どもから大人まで楽しめる唐桑トレッキングコース

おすすめ 2023/07/22

1.はじめに
2.さっそくスタート!
3.水平線を見渡せる絶景スポット
4.四季折々の植物たちを楽しもう
5.「津波石」で感じる自然のエネルギー
6.唐桑名物をご賞味あれ!
7.ガイドトレッキングの注意事項


気仙沼には、四季折々に変化する美しい景色がたくさんあります。海のイメージがあるかもしれませんが、山の緑や花も見どころ満載なんです。5月には、日本一のツツジの名所と名高い徳仙丈山を見に行かれた方もいるのではないでしょうか。

自然が好き!アウトドアが好き!という方にぜひおすすめしたいのが、海も山も両方楽しめる唐桑のトレッキングコースです。市の最北東端に位置し、リアス海岸として知られる唐桑の大自然の風景と、季節によって見どころが変化する植物たちを楽しみながら体を動かすことができます。普段の生活からちょっと離れて、自然の中に身を置いてゆっくり深呼吸すると、心も体も喜びますよ。

今回は、お子さまや体力に自信のない方でも気軽に楽しめるコースを紹介します。唐桑で、体を動かしながら爽やかな大自然を感じてみませんか?

こんな方にオススメ


・体を動かすのが好き
・自然を楽しむ時間がほしい
・休みの日にいつもと違う遊びにチャレンジしたい

歩きたいコースを選んで楽しめる!


気仙沼・唐桑町は、リアス海岸ならではの美しい景色に囲まれた半島です。三陸復興国立公園にも指定される名勝地を体感できるエリアです。

唐桑には、青森県から福島県まで約1000キロメートルをつなぐ「みちのく潮風トレイル」や、自然を身近に感じて楽しみながら歩く「宮城オルレ」を含む、さまざまなトレッキングコースがあります。

「やった事がないけど、大丈夫かな…」と思うかもしれませんが、登山よりもかなりハードルが低く、週末に体を動かして遊びたい方にはぴったりなアクティビティです。景色や植物を楽しみながら自分のペースで歩くと、心も体もリフレッシュできますよ!

まずは唐桑にある「半造レストハウス」でコースを確認します。ここにはマップやガイドブックなど、持ち歩くとより楽しめるコース情報が集まっています。どんなコースを歩くのがいいか迷った時には、スタッフの方に相談してみてくださいね。

今回案内してくれたのは観光協会唐桑支所の熊谷さん。トレッキング初心者にも歩きやすくて見どころのあるルートをおすすめしてくれました。早速歩いてみましょう!

さっそくスタート!


まずは「宮城オルレ気仙沼・唐桑コース」の御崎遊歩道を歩くルートから。全体で約2キロメートルで、所要時間は約1時間。半島の先端を気軽に散策してみたい方、体力に自信がない方にもおすすめのプチオルレコースです。

ちなみに「オルレ」は韓国済州島から始まったトレッキングコースのこと。現地の方言で「通りから家に通じる狭い通路」と言う意味ですが、歩く道やトレッキングコースの代名詞として使われるようになったそうです。日本では九州オルレに次いで2018年に宮城オルレが整備されました。土地ならでは地形や植物を身近に感じて楽しみながら歩くのがポイント。美しい自然の風景や歴史を、五感を研ぎ澄ませて体験できます。気仙沼・唐桑コースは全体だとおよそ10kmほどありますが、今回はその一部を軽に楽しめるコースを紹介します。

スタート地点は、唐桑半造ビジターセンターの駐車場(令和5年度はリニューアル工事中)。記念スタンプやリーフレットもあるのでチェックしてみてくださいね。

出発すると、早速宮城オルレの看板や道の標識が歓迎してくれます。道中には行き先が分かりやすいように可愛らしい目印がたくさんあって、見つけるとテンションが上がります!


まるで木々のトンネルのような道で青々とした自然の香りを吸い込むと、体がリラックスしていくのを感じます。普段アスファルトを歩いていると忘れてしまう、柔らかい土の感触が伝わってきます。


このコースの一つ目の見どころは、森の中に鎮座する「御崎神社」。なんと1000年もの歴史を持つ神社で、縁結びや大漁祈願にご利益があるとされ、地元の人たちも昔から参拝しに訪れる場所です。

お手洗いや自動販売機もあるので、休憩スポットにもなっています。


道中に出会う植物には、こんな立て看板がついていることも。地元の小学生たちが作成したお手製のものです。QRコードを読み取ると、木や周辺の植物の説明を見ることができるようになっています。植物についての知識が増えると、自然と触れ合うのがさらに楽しくなります。

水平線を見渡せる絶景スポット


視界いっぱいに広がる太平洋。二つ目の見どころである、唐桑半島の最先端です。こんな美しい景色を見られる場所が気仙沼にあったとは!

足元には、長さ50メートルの千畳敷とも呼ばれる平らな岩場があります。御崎神社の祭神が八隻の船で上陸したという伝説から「八隻曳(はっそうびき)」という名がついています。この壮大な岩はおよそ2億5千万年前の海底の堆積物でできていて、まるで年輪のように線が入っているのを確認できます。自然の大いなるパワーを感じられる場所です。

タイミングが良ければ漁船が通るのをみることができるかもしれません。漁師さんたちはこの辺りを通る時、大漁と安全を祈って御崎神社のある方向に手を合わせるそうです。昔から漁村であった唐桑の生活や文化が感じられます。

四季折々の植物たちを楽しもう


トレッキングの楽しみ方の一つは、季節ごとの植物を楽しむこと。
これはコース内に自生する「ニッコウキスゲ」と言う植物です。緑の中に鮮やかな山吹色が映えますね。高原などに咲く花ですが、海岸沿いの唐桑でも見ることができます。6月下旬が見頃で、花が咲くと、わずか一日でしぼんでしまうそう。見つけながら歩くと楽しいですよ。

10月からはハマギクが見頃です。白い花びらが可愛らしくもあり、力強さも感じられます。秋のお花見をしてみませんか?


そのほかにも、歩いているとさまざまな植物が目に飛び込んできます。気になる植物があれば、ガイドさんに聞いてみてくださいね。

こうして植物や景色を楽しんでいるうちに、あっという間にゴール!豊かな自然を散歩感覚で楽しむことができるコースでした。

「津波石」で感じる自然のエネルギー


続いて、「神の倉の津波石」を見られるコースへ。こちらも唐桑半島ビジターセンターからスタートします。先ほどのコースよりも勾配のある道ですが、より自然に没頭できるコースです。高いところから眺める海も良いんです!


これが「神の倉の津波石」です。この岩たちは東日本大震災によって入り江に打ち上げられたもの。写真で見てわかる通り、大きさ5〜6mの岩が小さな浜を塞ぐようにゴロゴロと転がっています。

これほどまでに大きな岩を動かしてしまうなんて。そのエネルギーの大きさに圧倒されます。現地で感じてみてください。

こちらのコースは約3キロメートル。およそ1時間半ほどを目安に歩くことができます。山の中を歩きたい!もっと自然を感じたい!という方は、こちらのコースがおすすめです。

唐桑名物をご賞味あれ!

ゴールに辿り着くと、心地いい疲労感と達成感がやってきます。自然の中で体を動かすって、気持ち良い!

帰りに再び半造レストハウスへ。自分へのご褒美に唐桑名物の「桑の葉ソフト」をいただきます!味は抹茶に近いのですが、後味がさっぱりしていて後に引きすぎないちょうど良い甘さが癖になります。市内の方にもぜひ一度味わってみてほしい一品です!



ご飯やビールもあり、お土産も購入できるのでクールダウンにぴったりです。

ガイドの方によると、唐桑のトレッキングはリピーターが多いそう。一度体験するとまた行きたくなる魅力があります。

ほかにもさまざまなコースがあるので、体力や楽しみ方をガイドさんと相談して、気軽にトレッキングを楽しんでみてくださいね!

ガイドトレッキングの注意事項

・歩きやすい靴、服装でご参加ください。
・寒い場合は防寒着、上着をご準備ください。
・水分補給用の飲み物をご準備下さい。
・雨天時はカッパ等雨具をご準備ください。
・自然災害などの理由により危険が予想される場合は中止にします。HPでお知らせします。あわせて電話で連絡します。