みなさんこんにちは。市民ライターの和絵です!
今回のテーマは「節分」。節分と聞いて思い出すもの、考えるもの。まずは「鬼を追い払って新年を迎える行事」というイメージですね。季節の変わり目の前日が節分なので、厳密には年4回の節分があるらしいですが、一般的には、二十四節気においての新年=立春、の前日を「節分」と言っています。
豆まきは、大豆?それとも落花生?
節分といえば、欠かせないのは「豆まき」ですよね。
「鬼は~外。福は~内。」と、節分の夜に、豆をまいて、鬼(邪気)を払い場を清め、清々しい気持ちで新年を迎えよう、と、古代から受け継がれてきた行事。
地方によっては、鰯の頭やひいらぎを玄関に飾る、というところもあるそうで。いずれも、鬼(悪霊・邪気)を寄せ付けないためのもの、だとか。
ああ、節々の行事。日本人に生まれて良かった。などと思う1月。今年は、鬼だけじゃなく、疫病も退治したい。退散してほしい。そんな気持ちを込めて豆をしっかり撒きたいもの。
もうこの時期になると、スーパーの入り口には、節分コーナーが用意されています。
今年も、どどーん、と並んでおります。落花生。
……そうなんです。気仙沼では、わたくしのリサーチ、及び我が家でも、節分の豆まきと言えば「落花生」。殻付きのピーナッツ。これが主流(たぶん)。
え?これですよね?スーパーの売り場でもこれがメインです。売り場をよく見ると、豆菓子とか、甘納豆なんかもいろいろ売っていて。で、よーく見ると、ほんの少しですが、大豆も売っていたりはするのですが。
私が子供の頃の豆まきと言えば、落花生だけでなく、チョコレートやキャンディー、甘納豆など、いろんなお菓子をミックスしたものを用意して。
「鬼はー外!」←落花生を外に勢いよく
「福はー内」←子供たち、落花生とお菓子拾う。(お菓子多め。)
というイベントでした。
神聖なるもの、というよりは、家族団らんの楽しいイベント、といった風情。
でも、ある時に気づいたのです。それは、テレビのニュース映像で見る、東京近辺の有名な寺社で行われる節分豆まき会。お相撲さんや芸能人。有名な方々が、カッチョいい裃をつけて豆まきをしている映像。
……落花生じゃない!
大豆なのか……大豆が正式なのか……と、軽いカルチャーショックでした。(それだけ落花生が馴染んでいたのです。)
調べてみると、この「落花生を使う」風習は、東北地方だけでなく、北海道や、関東地方の一部でも行われているものだそうです。ほっ。
床に落ちたものでも、不衛生ではなく、剥いて食べられる、とか。そもそも産地であった、とか。様々な理由があるそうですが。季節の風習を大切にしたいという気持ちがあれば、きっと豆はどちらでも!
気仙沼でも大豆をおいしく食べている!
しかし、気仙沼の人は、大豆をないがしろにしているのではないか?と誤解されると困る……。
いえ、そんなことは無いんです。なんと、気仙沼でも、大豆を作っているのですよ。
そして、それを使った商品などもありまして。それがこれ!マサキ食品さんの「復興豆腐」。
地元で知る人ぞ知る逸品です。豆が濃くて美味しいお豆腐。気仙沼・階上産の大豆も使っているそうです。(時期によって登米産も使用とのこと。おお。これって、「おかえりモネ」コラボ?)
コロナの影響で、残念ながら開催されなかった「目黒のさんま祭」で毎年販売されている、おいしい「すりみ汁」には、このお豆腐が使用されています。
木綿は、水切りが要らないほど、しっかりとした、まめまめしいお豆腐。絹は、なめらかで、濃厚な豆乳を味わっているようなおいしさ。
節分の夜には、おいしい大豆を使ったおいしいお豆腐の料理を家族で囲む、なんていうのもいいかもしれませんね。
そしてもうひとつご紹介。みしおね横丁にある、インドネシア料理のお店「Warung Mahal(ワルンマハール)」さんでは、おいしい「テンペバーガー」がメニューに並んでいます。
ハラル認証の食材や調味料を中心にした、ムスリム向けのお料理は、地元の日本人のお客様にも、気仙沼に多く在住のインドネシアの方々にも人気。
大豆を発酵させて作る「テンペ」が今までもメニューに並んでいましたが、実は、私、こちらのお店のテンペをいただいて、テンペのイメージが変わりました。
以前、スーパーで見かけたものを買ったときには、そのおいしさがあまりピンとこなかったのですが、ワルンマハールさんテンペ料理はおいしいのです!さすがプロ。いろんなお料理にアレンジ出来そうな、優しいお味です。
テンぺを、もっといろんなお店で食べられるようになるといいなと思います。
高タンパク!大豆の栄養素のこと
さて、大豆の栄養素のお話も少しだけ。大豆と言えば、まずは「高タンパク」。
お肉のタンパク質に比べて、低脂肪・低カロリー・高吸収!前回「牡蠣のここがすごい」でも少し触れましたが、人間の身体って、ほとんどがタンパク質で出来ています。
臓器も筋肉も髪も爪も皮膚も血液も・・・。なので、タンパク質を効率的に摂取するということは、健康に生きていくために欠かせないことなのです。
消化吸収も良く、脂肪が少なく、必須アミノ酸をしっかり摂取出来る大豆は、とても優秀な食材!(なのに豆まきに使っていなくてごめんなさい!食べます!食べさせていただきます!)
その他にも、脂質・炭水化物・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・ビタミンE、ビタミンB1・葉酸・などを含みます。
そして、これも特徴的ですが、ノンコレステロール。女性に嬉しい大豆イソフラボン、抗酸化作用を持つ大豆サポニン、細胞を構成する大豆レシチンなど、大豆ならでは、の機能性成分が満載です。(なのに豆まき……以下略)
健康のために大豆を食べるぞー!って思うと、さて何料理にしようかな?って思いますが、お豆腐や納豆を、美味しくメニューに取り入れることは、楽しく出来そう。我が家では、大豆の水煮缶を、サラダやシチューなどに入れて、簡単においしくいただいています。
節分、2月の気仙沼は、牡蠣も美味しくなりますし、鱈もいい季節になります。寒い日の鱈鍋は最高!今年は「是非遊びに来て下さい」とは、なかなか言えない状況にありますが、ぜひお取り寄せなどで、気仙沼の冬のおいしいものをお試し下さいね。
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