
こんにちは、市民ライターのみきのです。
気仙沼に行くならとにかく新鮮で美味しい海鮮を食べたい!という方は多いのではないかと思います。「新鮮で美味しい海鮮」であれば、まずは「お寿司」を召し上がってみてはいかがでしょうか?
朝、魚市場で水揚げされたものがその日の昼や夜には食卓にあがる気仙沼。そんな気仙沼だからこそ、地元の素材にこだわり、新鮮な旬のネタの美味しいお寿司やお料理を出してくれるお寿司屋さんがたくさんあるんですよ。
そこで今回は、市内のクルーシップ加盟店のお寿司屋さんの中から休日のランチ時に食べられるお寿司を何軒かご紹介しますね。
・お寿司の内容は水揚げ状況により変更する場合があります。
・表記の価格は2025年1月時点の税込価格になります。
ランチにおすすめのお寿司屋さん♪
寿し処 大政
寿し処 大政さんは、鹿折地区の国道45号線沿いにある創業50年のお寿司屋さんです。震災後、初代の親方が亡くなり、義理の娘さんが跡を継いて女性の親方として頑張っていらっしゃいます。先代の親方が病気になり、店を閉めようか、という話もあったそうですが、もともとシャリやふかひれなどの仕込みは義娘さんがやっていたため、お寿司について先代から学び、また、先代からの繋がりによって市内寿司組合のみなさんや、魚屋さんなど、まわりの方たちから背中を押してもらって様々なことを教わり、助けてもらいながら今は立派にお店を切り盛りされています。お客様に常にいいものを出したいと話される2代目親方、その思い切った決断に驚き、感心するばかりです。先代からの常連さんが今も足を運んでくれているそうですが、きっと温かく見守ってくれているのでしょうね。
大政さんでは、にぎりやちらし、巻きものにふかひれ寿しがあります。その中で、特上にぎりの「極(きわみ)」(お椀付き)をいただきました。大政さんと言えば、この細長い扇状のお皿ににぎり10貫と玉子焼きがずらりと並んでおり、何とも壮観な眺めです!この細長い扇状のお皿は、震災で全て流されてしまったため、先代と知り合いだった仙台のお寿司屋さんがご自分で作られてご自身のお店でも使っているお皿や茶碗などを提供してくださったのだそうです。
そして、大政さん名物「ふかひれパイスープ」もいただきました。こんがり焼き上げたパイ生地を割ると、中に和風味のふかひれスープが入っています。サクサクのパイ生地をスプーンで少しずつ崩しながら熱々のスープをいただきます。大政さんに行ったら必ず頼んで欲しいおすすめの一品です。
落ち着いた佇まいの店内で、とても気さくで親しみやすい親方と話をしていると、ついつい長居をしてしまいます。先代からの味と、様々なご縁を受け継いで握る女性親方のお寿司をぜひ、召し上がってみてくださいね。
- 店名
- 寿し処 大政
- 住所
- 気仙沼市東八幡前142-3
- 電話
- 0226-23-1331
- 営業時間
- 11:30~14:00、17:00~21:00(L.O.20:30)
- 定休日
- 不定休
- 駐車場
- 5台
気仙沼あさひ鮨
1967年創業の気仙沼あさひ鮨さんは内湾の遊覧船乗り場から近い場所にあり、仙台駅にも支店があります。地元のお客さんはもちろんですが、観光のお客さんも多く訪れており、いつも賑わっているお寿司屋さんです。のれんをくぐると職人さんたちが元気な掛け声で迎えてくれます。職人さんが目利きしたこだわりのネタとシャリ、創業から継ぎ足したたれを使った「煮あなご」のにぎり、独自の味付けをした特製「ふかひれ寿し」が名物として親しまれています。明るく綺麗な店内は、カウンターと小上り個室、個室があり、ゆっくりと寛ぐことができるのではないでしょうか。
こちらは、平日も土日祝日も同じランチメニュー(11:00~14:30)があります。いただいたのは、元祖ふかひれ寿し入りの「あさひ」です。おすすめのネタ8貫にランチサラダ、ランチ茶碗蒸し、小鉢、お椀が付いています。ランチメニューの他に、グランドメニューも注文でき、こちらのお寿司に単品でランチサラダやランチ茶碗蒸しを付けることも。また、丼ぶりやちらし、季節限定ランチもあり、メニューが豊富なんです。ちなみに、気仙沼の茶碗蒸しは甘いので驚かないでくださいね。
あと、気仙沼といえばサメの水揚げ量日本一ということで、気仙沼のフカヒレは本場中国の料理店に輸出されたり、横浜中華街などで使われています。そこで、あさひ鮨さん名物の元祖ふかひれ寿しも入った「ふかひれ三昧」もおすすめです!こちらは厳選したふかひれを独自の甘酢に漬け込んでおり、「ふかひれ寿し姿」、「元祖ふかひれ寿し」、「ふかひれ寿し煮こごり」の3貫セット。せっかくの気仙沼なので、それぞれのふかひれ寿しの歯ごたえや食感を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
神明崎や全国的に珍しい鰹を抱えた「立ち恵比寿像」を見ることができる浮見堂などの内湾散策や、遊覧船「気仙沼ベイクルーズ」を楽しんだ後のランチに、カウンターで店長さんたちと話をしながら美味しいお寿司を堪能してみてはいかがでしょう?
- 店名
- 気仙沼あさひ鮨
- 住所
- 気仙沼市南町2-4-27
- 電話
- 0226-23-2566
- 営業時間
- 11:00~14:30、16:00~21:00(L.O.20:30)
- 定休日
- 不定休(事前にお問い合わせください)
- 駐車場
- 12台
気仙沼いちば寿司
気仙沼いちば寿司さんは、魚市場の前にある観光商業施設「気仙沼海の市」にある回転寿司です。地元の水産会社直営のため、気仙沼で水揚げされた新鮮な魚介類などの素材を使ったお寿司をカジュアルに楽しむことができます。
サメを使った「ふかフカセット」や、季節によってはホヤ酢、まんぼう酢味噌、炙りさんま棒寿司、気仙沼ではお馴染みの深海魚・ドンコ(エゾイソアイナメ)の軍艦などがあります。また、ミニそばやミニうどん、お子様ランチやドリンクバー、デザートなどもあるので、お子様と一緒のご利用にもおすすめ!
こちらには、気仙沼で撮影し、上映された映画「サンセット・サンライズ」の特別メニュー「サンセットメニュー」があるんです。映画の中では三陸の美味しいものがたくさん出てきて、「とにかく出てくる料理がどれも美味しそう!」と話題になっていますが、このメニューはお寿司6種に、もうか炙り入りのサラダ、メカジキのカマ煮、茶碗蒸しにお椀が付いています。この日はマグロ、メカジキの炙り・中落ち、タラの握りなどにメカブ入りのわかめのお味噌汁。これはもうお得ですね!
あと、いちば寿司さんならではのお寿司、もうか生ハム握りと鰹のハラス炙り握りもおすすめです。どちらも経営元である阿部長商店さんで作られています。もうか生ハムは、気仙沼で水揚げされたモウカザメのお肉を使って生ハム仕立てにしたもので、燻製のような感じです。鰹ハラスは、鰹1本から1枚しか取れない希少部位で、最も脂がのっています。そのハラスを炙ったものを握りにしています。どちらも気仙沼ならではのお寿司なので、ぜひお試しあれ!
気仙沼いちば寿司さんが入っている「気仙沼海の市」には、サメ専門の博物館「シャークミュージアム」や、氷屋さんによるマイナス20度の氷の世界を体感できる「氷の水族館」があり、お子様から大人まで楽しむことができます。また、気仙沼のお土産も揃っているので、あわせてお楽しみください。
- 店名
- 気仙沼いちば寿司
- 住所
- 気仙沼市魚市場前7-13 気仙沼海の市2階
- 電話
- 0226-25-7868
- 営業時間
- 10:00~20:00(L.O.19:30)
- 定休日
- 「気仙沼海の市」休館日と同じ
- 駐車場
- 112台(海の市駐車場)
ゆう寿司バイパス店
ゆう寿司バイパス店さんは、昭和34年創業の老舗のお寿司屋さん。三陸の四季折々の海の幸にこだわり、旬の地魚をはじめ、気仙沼ならではの新鮮な魚を中心に、お寿司、丼、焼き物などを提供しています。ご家族でやっていらっしゃって、いつも笑顔で温かく迎えて入れてくれます。温かみのある落ち着いた店内でアットホームな雰囲気の中、親方と息子さんが、食材を丁寧に仕込んだお寿司やお料理を出してくれますよ。
土日祝日のランチメニューは特にありませんが、にぎり寿司の「うんといいどこ」(お椀付き)をいただきました。気仙沼産の本まぐろやコハダ、いくらなど旬のネタを使ったにぎり寿司で、港町・気仙沼の魅力がつまっています。他にも親方のおまかせ握り「目に言う」(6,050円)もあります。お子様にぎりやミニ丼などもあるので、お子様と一緒でも気仙沼のお寿司を楽しんでいただくことができます。
実は気仙沼では穴子も結構獲れるんですよ。そこで、穴子の握りもいただいてみました。どうです?この穴子!こんなに分厚い穴子は見たことがありません。すごいふっくらとした肉厚の身で、口に入れるとホロリとほどけちゃいます。特製ダレとあいまって、もうたまらないったら!穴子は気仙沼産の穴子のみを使用しており、この日は大谷で獲れたものだそう。骨も1本1本抜いて下処理をされているとか。どこのお寿司屋さんもそうですが、本当に手がかかっていますよね。あればぜひ食べていただきたい一品です。
ゆう寿司バイパス店さんは、観光客の方はもちろんですが、地元の方にもファンが多く、大切な日などには、家族で食事をしたり、お客さんが来た時のおもてなしに良く利用されています。三陸沿岸道路気仙沼中央インターから車で3分ぐらいのところにありますので、カウンターに座って美味しいお寿司を食べながら、親方や息子さんと気仙沼や魚の話などをしてみてはいかがでしょうか?また訪れたくなること、間違いなし!
- 店名
- ゆう寿司バイパス店
- 住所
- 気仙沼市赤岩石兜32-14
- 電話
- 0226-22-2263
- 営業時間
- 11:30~13:30(L.O.13:00)、17:00~21:00(L.O.20:30)
- 定休日
- 不定休(事前にお問い合わせください)
- 駐車場
- 10台
鮨処えんどう
鮨処えんどうさんは、気仙沼市本吉町にあり、地元の方々がさまざまな目的で利用されている地元に根付いたお寿司屋さんです。驚くべきは、その品数の多さと多彩さなんですよ!お品書きをざっと数えただけで120もの品数があり、載っていないものもまだまだあるとか。お寿司だけでなく、おそば・うどん、定食、焼き物・揚げ物、サラダ、デザートなどが揃っているとともに、和食に肉料理、マーボー豆腐やふかひれ小籠包などの中華料理まであります。さらにはお子様メニューで寿司、お子様セット、カレーなどもあるので、お子様のいるファミリーにも喜ばれています。実に街の飲食を一手に引き受けているお寿司屋さん!これまで地元の方々の要望に応えてきたからこその品数の多さなんですね。
土日祝日のランチメニューは特にありませんが、ランチ時のお寿司として、にぎり寿司の「特上にぎり」(お椀付き)をいただきました。この日はマグロ、うに、いくら、数の子、穴子に裏巻きも入っていて、どれも美味しく、かなりのボリュームです。さらには「山田大名にぎり」(4,180円)も。
また、おすすめは知る人ぞ知る気仙沼ならではの「ハーモニカの塩焼き」です!ハーモニカとは、メカジキの背びれの付け根部分の事で、両手でつかんで食べる姿がハーモニカを吹いているように見えることから「ハーモニカ」と呼ばれています。映画「サンセット・サンライズ」にも登場しましたね!身離れが良く、箸でスルッと身が外れるのがまた気持ちいい!しっかりとした肉質と脂がのっていてプルプルした食感が同時に楽しめますので、ぜひ食べてみてくださいね!
鮨処えんどうさんは、道の駅大谷海岸から南へ車で約10分なので、仙台方面から気仙沼へ来る途中や、戻る途中に立ち寄っていただきやすい場所にあります。海鮮が苦手な方がいても、一緒に楽しんでいただけるお寿司屋さんです。また、市内で唯一「南三陸キラキラ丼」の参画店舗にもなっていますので、こちらもぜひ!
- 店名
- 鮨処えんどう
- 住所
- 気仙沼市本吉町津谷新明戸200
- 電話
- 0226-42-3351
- 営業時間
- 11:00~14:00、16:30~21:00(L.O.20:30)
- 定休日
- 火曜日
- 駐車場
- 約30台
みなさんも行ってみたいお寿司屋さんは見つかりましたか?どのお寿司屋さんも地元の素材にこだわって、丁寧に手をかけたお寿司やお料理を出してくれます。今回ご紹介したお店以外にも、まだたくさんお寿司屋さんがあるので、いろいろなお寿司屋さんを食べ歩いてみるのもいいかもしれません。お寿司やお料理はもちろんですが、親方やお店の方々とのおしゃべりもまた旅の醍醐味。ぜひ、おしゃべりも一緒に楽しんでいただければと思います。きっと地元の方しか知らない気仙沼のいろいろなことを教えてくれますよ!
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