
1.はじめに
2.350周年記念メニュー・体験
3.おいしいかつおを食べるコツ
4.かつお溜め釣り漁伝来350年とは
5.かつおの食と文化に触れる350周年記念事業
1.はじめに
日本食にとって欠かせない出汁。その中でもかつお節は、原型とされる「堅魚(カタウオ)」が日本最古の歴史書・古事記にも登場しており、古くから調味に使われてきました。
そのかつお、生鮮での水揚げが日本で最も多いのが、ここ気仙沼です。なんと水揚げ量は28年連続日本一(2024年)。江戸時代にかつおを大量に漁獲する「溜め釣り漁」=現在の一本釣り漁につながる漁法=が今の和歌山県から伝来したことから、かつおのまち気仙沼の歴史が始まりました。
漁場に近く、鮮度が高いからこそのおいしい刺身や、産地だからこそのさまざまなかつお料理があります。かつおのまちだからこそ、おいしい冷凍の保存技術があります。そして、歴史があるからこそ、国内に数件しか残らない伝統的な「手火山式」のかつお節製造技術が残っています。
今年は、かつお溜め釣り漁が伝来してから350周年の節目の年。市内の事業者さんがかつおを使ったスペシャルなメニューや企画を考案しています。フカヒレやウニ、メカジキなど海の幸が豊富な水産都市でありながら、イチゴやユズ、マツタケなど山の幸にも恵まれた気仙沼。かつおと食、文化を楽しんでいただけるよう、地域を挙げてお待ちしています!
350周年特別メニュー等提供店のマップ
かつお溜め釣り漁伝来350年とは
2.350周年記念メニュー・体験
かつお溜め釣り漁が伝来してから350周年記念として、市内の飲食店と気仙沼ビズのコラボ企画として誕生したかつおメニューや体験をご紹介します。
350周年記念メニュー
料理長おすすめ!亀洋丸かつお3色丼セット(1,580円)
かつおの赤身、タタキ、ネギトロと3色の味が一つの丼で味わえ、人気の「かつおのレアカツ」も付いたお得なセットです。
- 店名
- 北かつまぐろ屋 田中前店
- 電話
- 0226-24-7010
- 営業時間
- 11:00~14:00、17:30~21:00(夜は金・土のみ、要予約)
- 定休日
- 不定休
- 住所
- 気仙沼市田中前1-3-18
- 店名
- 北かつまぐろ屋 海の市店
- 電話
- 0226-25-8816
- 営業時間
- 11:00~15:00
- 定休日
- 不定休
- 住所
- 気仙沼市魚市場前7-13 海の市1階
魚のプロ太鼓判!亀洋丸かつおタタキ丼セット(1,980円)
炙りたての脂の乗ったかつおをお好みの調味料(岩塩、ポン酢)でお召し上がりください。ヨシキリザメとサンマのつみれ汁、鮪の卵煮、丸ずわい蟹の茶碗蒸し付き。
- 店名
- 北かつまぐろ屋 田中前店
- 電話
- 0226-24-7010
- 営業時間
- 11:00~14:00、17:30~21:00(金・土のみ、要予約)
- 定休日
- 不定休
- 住所
- 気仙沼市田中前1-3-18
- 店名
- 北かつまぐろ屋 海の市店
- 電話
- 0226-25-8816
- 営業時間
- 11:00~15:00
- 定休日
- 不定休
- 住所
- 気仙沼市魚市場前7-13 海の市1階
カツオの手こね寿司セット(2,200円)
べっこう醤油で味付けしたカツオの手こね寿司に、手打ちの温かいお蕎麦と茶碗蒸しが付きます。
※平日ランチ限定、要予約(前日まで)
- 店名
- 鮨おがた
- 電話
- 0226-23-0587
- 営業時間
- 12:00~14:00、17:00~22:00
- 定休日
- 水曜
- 住所
- 気仙沼市三日町3-1-23
かつおのマジック⁉グリーンスムージー(600円)
小松菜、アボカド、バナナ、リンゴで作ったグリーンスムージーに、カツオの出汁粉を乗せました。まずはスムージーを一口、そしてその後、出汁粉をまぜてみると、あらあら不思議。えぐみがどこかへ。和食文化のチカラを感じてください。
- 店名
- みやかふぇ
- 電話
- 090-6250-3098
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 水曜
- 住所
- 気仙沼市南町3-2-5 拓(ヒラケル)内
ほっこり和ポタージュ(600円)
小松菜、じゃがいも、玉ねぎ、豆乳、粉チーズで作った温かいポタージュに、カツオの出汁粉を乗せました。チーズのコクとカツオの風味がマッチした、寒い日にぴったりの一品です。
- 店名
- みやかふぇ
- 電話
- 090-6250-3098
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 水曜
- 住所
- 気仙沼市南町3-2-5 拓(ヒラケル)内
TKM「鰹」(1,300円)
伝統的な手火山式で作るマルヤマさんの鰹節のうまみと香りを低温のオイルで抽出した自家製の「鰹薫香オイル」と地元の醤油を使った特製タレ、こだわりぬいた「森の芽吹き卵」を特注の平打ち麺にからめていただきます。究極のTKM(たまごかけ麺)が誕生しました!〆飯付き。
- 店名
- 気仙沼のとんこつらーめん専門店 豚野郎
- 電話
- 090-6452-5329
- 営業時間
- 11:00~13:30、17:00~20:00
- 定休日
- 月曜夜、火曜
- 住所
- 気仙沼市魚市場前4-5 みしおね横丁内
かつおのナシラワール&本場ジャワティーのセット(1,000円)
インドネシア・バリ島の伝統料理「ラワール」(肉や野菜をココナッツや香辛料を混ぜて和えたもの)をかつおを使ってアレンジ。ピリ辛なラワールでご飯が進む一品です。
- 店名
- WARUNG MAHAL(ワルンマハール)
- 電話
- 080-8704-5203
- 営業時間
- 11:00~14:00、17:00~21:00
- 定休日
- 火曜
- 住所
- 気仙沼市魚市場前4-5 みしおね横丁内
極レアかつお天丼/極レアかつお天ぷら定食(いずれも1,650円)
かつおを、中は極レア、外側はさくっと天ぷらにしました。二種の特製自家製だれ(天丼だれとおろしポン酢)で召し上がっていただきます。天丼か、天ぷら定食を選べます。小鉢二品、おしんこ、日替わりお味噌汁付き。
※要予約(前日まで)
- 店名
- 島の味処こまつ
- 電話
- 0226-28-2528
- 営業時間
- 11:00~14:00
- 定休日
- 夜は予約時のみ営業、水曜
- 住所
- 気仙沼市浦の浜44-1
鰹めし定食(1,500円)
鰹のおなか部分で、最も脂がのっている部位である「ハラス」。これをほどよく焼いてご飯に乗せました!鰹のタタキや地元で「星」と呼ばれ重宝される心臓の煮つけ、さらには地元の郷土料理も付いたお得なセットです。出汁茶漬けにしても美味です。
- 店名
- 民宿食堂 十八鳴(くぐなり)
- 電話
- 090-1374-9970
- 営業時間
- 10:30~14:00
- 定休日
- 木曜
- 住所
- 気仙沼市浦の浜96-3
ゆずしお鰹ラーメン(1,300円)
地元・大島の特産品でもあるゆずが香る和風だしの塩味スープに、ピンク色が美しいレア鰹を乗せた新しいラーメンです。鰹の星の煮つけや地元の郷土料理付き。
- 店名
- 民宿食堂 十八鳴(くぐなり)
- 電話
- 090-1374-9970
- 営業時間
- 10:30~14:00
- 定休日
- 木曜
- 住所
- 気仙沼市浦の浜96-3
冷やし鰹麺(1,400円)
醤油ベースの冷やしラーメンに鰹のタタキを乗せました。追い鰹節もついていて、かければうまみもアップ!味変も楽しめます。鰹の星の煮つけや地元の郷土料理付き。
- 店名
- 民宿食堂 十八鳴(くぐなり)
- 電話
- 090-1374-9970
- 営業時間
- 10:30~14:00
- 定休日
- 木曜
- 住所
- 気仙沼市浦の浜96-3
しめのカツオフレーク茶漬け(700円)、おつまみカツオフレーク(500円)
甘辛く仕上げた自家製カツオフレークはおつまみでもお茶漬けでも美味しい!
お酒のお供にワカメと玉ねぎを合わせたカツオフレークを。
お酒の〆にはやさしいお茶漬けを地元當前さんの海苔をのせてお召し上がり下さい。
- 店名
- パブ&喫茶オルゴール
- 電話
- 0226-24-4981
- 営業時間
- 19:00~
- 定休日
- 日曜、月曜
- 住所
- 気仙沼市新町6-16
350周年記念・体験プログラム
湯餅づくり&海苔焼き体験(1,500円、小人1,000円)
焼いた餅に鰹節と醤油、お湯をかけて食べる「湯餅」。気仙沼ではよく知られた食べ方ですが、全国的にはあまり知られていません。体験では、地元の「マルヤマ」さんの上質な鰹節と、自分で焼いた海苔をかけて特別な一杯をつくります。海苔のお土産付き。
※要予約(前日まで)、体験は約1時間、10:00~16:00に実施
- 店名
- 長谷川海苔店
- 電話
- 0226-22-0958
- 営業時間
- 8:00~17:30
- 定休日
- 日曜
- 住所
- 気仙沼市中みなと町2-25
3.おいしいかつおを食べるコツ
年間を通して水揚げがあり、獲れたての海の幸を味わえる気仙沼。でも、そのためにはちょっとしたコツが…。魚市場には「休場日」があり、水揚げがない日もあります。当日水揚げされた鮮度の高い魚を食べたい方は、ぜひ市場の休場日を外してお越しください!
休場日はこちらからご確認ください。
http://www.kesennuma-gyokyou.or.jp/html/calendar.html
4.かつお溜め釣り漁伝来350周年とは
和歌山から伝来したかつお溜め釣り漁
1675年(延宝3年)に、当時の紀州の三輪崎(現・和歌山県新宮市)の人たちが船で唐桑村鮪立(現・気仙沼市唐桑町鮪立)を訪れ、カツオを大量に漁獲するための新しい漁法「溜め釣り漁」を伝授したのが始まりとされています。この「溜め釣り漁」は、生餌をまいて魚を集めて漁をする、現在の一本釣り漁につながる漁法であり、大量にカツオを漁獲する方法として、カツオ漁を飛躍的に発展させたとされています。これをきっかけに市内でのカツオ漁が盛んとなり、現在の水産都市気仙沼を作る一つの基盤となりました。
海でつながる和歌山と気仙沼
気仙沼市と和歌山県のつながりは深く、奈良時代の718年までさかのぼります。奈良朝廷が全国統治を目指して東北へ攻め入っていたこの時期、朝廷軍は蝦夷討伐を祈願して霊験あらたかな熊野神社から御神霊を勧請し、室根神社に祀りました。この際に用いられたのが、現在の和歌山県新宮市から気仙沼市をつなぐ海路であり、気仙沼市の唐桑町鮪立の港に降り立った一行は、陸路で室根山を目指したそうです。この海路が、その後のかつお溜め釣り漁伝来にもつながっていきます。
5.かつおの食と文化に触れる350周年記念事業
今年は、記念事業としてさまざまな企画を用意してお待ちしています。シークレットでビッグな企画も進行中です!
最新情報は確定し次第随時お知らせいたしますので、楽しみにしていてください。
年間スケジュール(※予定)
1月 かつおスペシャルメニュー提供開始
5月ごろ かつお初水揚げ
7月 気仙沼かつお祭り、シンポジウム等開催予定
9月 戻りがつおシーズン到来
10月 気仙沼市産業まつり
最新の情報については各問い合わせ先にお問い合わせください。