フカヒレや寿司、ラーメンなど、気仙沼には市内外に知られる有名グルメが盛りだくさん! 王道はもちろん押さえておきたいけれども、地元民が足しげく通う名物グルメも気になりますよね。今回は、地元民イチオシの人気グルメを満喫する食べ歩きコースをご紹介します。また、すべての店舗が徒歩圏内にあるので、公共交通機関を利用して気仙沼に訪れた人も気軽に巡れますよ。徒歩旅だからこそのお楽しみ、試飲のできる酒蔵情報も要チェック!
コース内容
(1)紅梅 魚町本店
↓徒歩約2分
(2)武山米店 炊飯器博物館
↓徒歩約4分
(3)男山本店
↓徒歩約5分
(4)角星
↓徒歩約4分
(5)いちまる蒲鉾店
気仙沼までのアクセスは?
三陸自動車道の開通により、仙台圏からのアクセスが格段に良くなった気仙沼。
仙台中心部からは車であれば約2時間で移動できるため、以前より気軽に訪れやすくなりました。ただ、運転が不安という方も少なくないはず。
車以外のアクセスとしては、高速バスと電車があり、今回ご紹介する内湾エリアを観光するなら高速バスの利用がオススメ。
仙台駅前から三陸自動車道を利用し、南三陸を経由して気仙沼へ向かう宮城交通バスは内湾エリアの中心部に停まるので、バスに降りてすぐに街歩きを楽しめます。所要時間は約3時間。
車窓から海や山の景色を眺めながらのんびり向かいましょう。
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(1)紅梅 魚町本店
南町バス停から歩くこと約10分。
商業施設が続々とオープンする内湾地区に、昭和27年創業の菓子店「紅梅 魚町本店」はあります。
梅の花があしらわれた大きな暖簾が目印です。
店内のショーケースには、気仙沼銘菓として長く愛されている「亀の子もなか」や地元酒造の酒粕で作る「酒粕ミルクサンドクッキー」など、多彩な菓子がずらり。手づくりのパンまで並ぶというバラエティの豊富さに驚かされます。
食べ歩きにぴったりなのが「揚げパン」。一日に800~1000個売れる日もあるという人気商品で、訪れた日もお客様のほとんどが揚げパンを注文。なかには、8個や15個など、大量に注文する人も!
人気の秘密は餡にあります。小豆は北海道産小豆にこだわった自家製のこし餡は、小豆そのものの風味が広がる上品な甘み。食べ飽きないよう、程よい甘さに調整しているのだとか。
揚げパンをひと口ほおばると、生地は外側がカリッと、中はもっちりとした食感。餡がぎっしり詰まっており、満足感を得られます。気仙沼のソウルフード的な存在の揚げパンをぜひ味わってみてくださいね。
- 所要時間
- 3分
- 所在地
- 気仙沼市魚町2-1-13
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 日曜
- 問合せ
- 0226-22-0469
- HP
- 菓子紅梅ホームページ
(2)武山米店 炊飯器博物館
明治10年創業の「武山米店 炊飯器博物館」は、明治10年創業の老舗米屋。
「米屋でグルメ?」と疑問に思う人も多いかもしれませんね。実はこちらのお店では、火・水・木曜の3日間だけ、併設する建物内でおこわを販売。
旬の食材を取り入れ、もっちりとした食感に仕上げたおこわは、オープン後すぐに売り切れてしまう日もあるほど人気の商品です。
季節のおこわが並ぶ |
人気の定番・五目おこわ |
「訪れた日は、「まいたけ」、「栗」、「五目」がラインナップ。常時3~4種類が並び、事前に予約することもできます。米のプロが作るとあって、その味は折り紙付き。訪れた人に話を聞くと、やさしい味わいで毎日食べたくなるおいしさなのだとか。
店内にはイートインスペースも用意。しゅうまいや漬物などの総菜も購入し、お店でゆっくりと味わうのもいいですね。また、土曜には焼き菓子を販売する「かもしか堂」と手作り木工品「リアスウッドラボ」がオープンするので、そちらもお楽しみに。
おこわを販売するイベントスペースの奥にある「炊飯器博物館」にも立ち寄ってみてください。「おいしいごはん」をテーマにしたこちらの博物館では、レトロな炊飯器や羽根釜、震災で流失を免れた明治大正時代のお膳といった貴重な品を見ることができます。そのほか、土曜の10~16時には国の登録有形文化財に指定される建物の2階を公開。気になる方はスタッフへ気軽にお声がけを。
- 所要時間
- 10分
- 所在地
- 気仙沼市気仙沼市魚町1-1-13
- 営業時間
- 9:00~18:00(おこわの販売は火・水・木曜の10:00~)
- 定休日
- 日曜
- 問い合せ
- 0226-22-0266
- HP
- 武山米店ホームページ
(3) 男山本店
お酒が楽しめるのも徒歩旅だからこそできる特権です。試飲ができる蔵元に立ち寄り、おみやげを探しましょう。オススメは「角星」と「男山本店」の2店。「角星」と「男山本店」間は徒歩4分ほどなので、両方を巡ることもできますよ。今回の旅では2店に立ち寄るコースをご紹介します。
まずは「武山米店 炊飯器博物館」から徒歩3分ほどの場所にある、大正元年(1912年)創業の蔵元「男山本店」へ。こちらの酒のこだわりのひとつは、宮城県産の米、そして気仙沼市鹿折地区で流れる湧き水「荒神湧水」を使っていること。米に関しては、なんと原料の約83パーセントを県産米が占めているのだというから驚きです。
ショップスペースでは、店内に並ぶ酒を無料で試飲することができます。こちらでぜひ味わってほしい一杯といえば、「蒼天伝」。男山の代名詞といえる酒で、国内外の様々な品評会で毎年数々の賞を受賞しています。
秋冬のシーズンにオススメなのは「蒼天伝 特別純米酒 滓がらみ しぼりたて生原酒」です。しぼりたてならではのフレッシュな香りと甘み、力強い味わいを楽しめます。また、12月からは冬季限定の「美禄 特別純米酒 真冬の生貯蔵 瑞雪の雪あかり」が販売。個性豊かな酒を飲み比べ、お気に入りを見つけましょう。
- 所要時間
- 20分
- 所在地
- 気仙沼市入沢3-8
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 日曜、祝日
- 問い合せ
- 0226-24-8088
- HP
- 男山本店 ホームページ
(4) 角星
気仙沼の老舗酒蔵「角星」。明治39(1906)年に、麹の製造や塩問屋などを営んできた斉藤家の当主・斉藤太兵衛が、濁酒醸造を行なったのが、角星のはじまりといわれています。端麗かつ旨みのある酒は、品評会で賞を受賞するなど高い評価を得ています。
最近では音楽家や日本画家とコラボレーションした酒も販売。デザイン性の高いラベルも受け、これまで日本酒に関心のなかった若い世代からも注目を集めています。
店内に設けられたバーカウンターでは、角星を代表する酒「水鳥記」を無料で試飲できます。
こちらで味わえる酒は常時6種類がラインナップ。定番5本と限定酒1本で、水鳥記の多彩な魅力を楽しめます。
秋冬のイチオシは「水鳥記 特別純米酒 ひやおろし」です。氷温で熟成させたひやおろしは、まろやかな味わいが魅力。口の中に広がる心地よい余韻をじっくりと堪能しましょう。
角星の建物は国の登録有形文化財に指定され、2階は見学が可能。室内のところどころには解説パネルがあり、気仙大工の技と貴重な歴史を学ぶことができますよ。また、時期により展示イベントなども開催されます。
- 所要時間
- 20分
- 所在地
- 気仙沼市魚町2-1-17
- 営業時間
- 8:30~17:30
- 定休日
- 土曜・日曜・祝日
- 問い合せ
- 0226-22-0007
- HP
- 角星 クルーシップページ
見学の様子(男山本店) |
見学の様子(角星) |
いずれの酒蔵も、見学することが可能です。繁忙期となる酒造り期間中は、時間や人数等要相談、1週間前までの予約が必須です。
詳細は、以下のリンクでご確認ください。
ここでご紹介した「武山米店」「男山本店」「角星」は気仙沼内湾エリアの風待ち地区の代表的な建造物として知られています。
「風待ち地区」という呼び名は、かつて港を出る帆船が、この地で船出に向いた風を待ったことに由来しています。この地区にも東日本大震災以前は多彩な歴史的建造物がありましたが、ほとんどが被災し大きな被害を受けました。
これらは国内外の支援を受けて修復・再建が行われています。
(5) いちまる蒲鉾店
「いちまる」は、昭和4年創業のかまぼこ店。職人が毎朝手間暇を惜しまずつくりあげる、上質なかまぼこを販売しています。
看板商品は、新鮮厚焼き笹かまぼこ。プリッと弾力のある笹かまぼこは、魚介とかつお節の旨みが噛むほどにじんわり広がります。そのほか、石臼で練り上げたすり身に、ごぼうや玉ねぎなどの野菜を加えてふっくらと揚げた「だんらん揚げ」も人気。自宅に持ち帰り、夕ご飯のおかずやお酒のおともとして味わうのもオススメですよ。
新鮮厚焼き笹かまぼこ |
メッセージ入りハート蒲鉾 |
おみやげにぴったりなのが、メッセージ入りの「ハート蒲鉾」です。縦14センチ、横12センチの大きなハート型のかまぼこには、メッセージやイラストがカラフルに描かれ、とってもキュート。デザインは「ありがとう」や「感謝」などの定番以外に、季節のイベントや流行語などを取り入れているそう。元号が令和と決まったときには、発表後すぐに新元号入りのかまぼこを製造・販売したのだとか。訪れた日はハロウィーン間近ということもあり、魔女やカボチャを描いたかまぼこを販売していました。
「ハート蒲鉾」は、3日前までの予約でオリジナルのメッセージを入れてもらうことができます。1枚600円で、記入できる文字数は5文字ほど。お出かけ前にオーダーして、世界にひとつのかまぼこをゲットしてみませんか。
- 所要時間
- 5分
- 所在地
- 気仙沼市南町1-4-10 101
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 日曜
- 問い合せ
- 0226-22-0590
(6)その他内湾おすすめカフェやおみやげ店をご紹介
アンカーコーヒー内湾店 |
カフェRST |
内湾エリアには、このほかにも魅力的な飲食店が盛りだくさん。
例えば複合施設「ムカエル」にはカフェがあるので、あたたかいコーヒーをテイクアウトして、秋冬のグルメ旅のおともにするのもいいですね。また、観光スポット「気仙沼 海の市」で販売する、気仙沼名物・フカヒレがたっぷりの中華まんも要チェックです。
おみやげを買うなら、「気仙沼 海の市」、「お魚いちば」で。
それぞれ、いちまる蒲鉾店からも歩いて巡れます。
ふかひれ海鮮饅 |
気仙沼海の市 |
お魚いちば |
最新の情報については各問い合わせ先にお問い合わせください。