先週は、朝岡さんが土砂災害の被害をめぐり苦悩している様子が印象的でした。今回は、土砂災害についてのクイズです!
土砂災害は、土や石が自然の力によって動いて起こる災害をまとめた呼び方です。では、土砂災害を分類すると、全部で何種類あるでしょうか?
難易度は★★★☆☆(3/5)です!
土砂災害には、がけ崩れ・土石流・地すべりの3つがあります。
「がけ崩れ」は、山の斜面が崩れ落ちる現象のこと。3種類の中で一番、動きが早く、発生してから避難することは難しいです。
「土石流は」、土や石が水と一緒に流れてくる現象です。時速20~40kmの速さで流れ落ちてきます。ママチャリの全力疾走と同じくらいの速度のため、これも発生してから走って逃げるのは難しいかもしれません。
「がけ崩れ」は土のまま落ちてくる、「土石流」は泥に近い状態で流れ落ちてくる、というイメージです。
「地すべり」は、山肌がズルズルとすべり落ちる現象です。”落ちる”というより”ずれる”と考えると、わかりやすいかもしれません。
どれも大雨が原因で起きることが多い災害です。だから、大雨のニュースを見ると、枕詞のように「土砂災害に警戒してください」と言われることが多いです。注意してニュースを聞いてみると、何度も繰り返し言われています。
でも、実際に土砂災害を見たことがある人は少ないですよね。これは、暴風や高波と違って、土砂災害はピンポイントで発生する災害だからです。山で起きて、人間への被害がないことも多くあります。
しかし、ハザードマップなどを見てもらうとわかりますが、日本中に土砂災害の警戒区域があります。(実は、私の家の裏も、がけ崩れの特別警戒区域です。)
ニュースで「土砂災害に警戒してください」と言われるたびに、その広い地域が危険に晒されています。それなのに、発生してから逃げることは難しいから、人間にできる対策は「あらかじめ逃げておく」のみ。だから、気象予報士たちは、耳にタコができるほど「土砂災害に警戒してください」と言うのです。
【出典・参考】
防災コラム『土砂災害』
https://tenki.jp/docs/note/disaster/1eb5864.html
『重ねるハザードマップ』
https://disaportal.gsi.go.jp/index.html