今週は、先週から注目されていた台風がついに東北に上陸しました。大きな被害がなく、安心しています。
さて、作中では「観測史上初めて、東北に上陸する台風」として注意を呼びかけていました。”観測史上初めて上陸する台風”では、なぜ注意する必要があるのでしょうか?
難易度は★★★★☆(4/5)です!
正解は、モネの「初めてのことだから、これまでとは違う。」というセリフにも表れています。「初めてのこと=経験がない=備えがない」ということで、Cが正解です!
日本は、「災害大国」です。だからこそ、昔からたくさんの備えがされてきました。しかし、備えは、災害何度も経験しているからこそ生まれるもの。経験のない災害に対する備えはできません。
例えば、先日、台風8号が東北に上陸しましたが、実は他と比べると強い台風ではありませんでした。それでも、ニュースで何度も伝えられていましたね。これは、東北が台風に対する備えが少ないことも理由の一つです。もし台風に慣れている沖縄だったら、報道の仕方は違っていたでしょう。
よくニュースで聞く「観測史上初めて」という言葉は、「慣れていないことが起きるかもしれない」という意味を指す場合があります。気象予報士たちがどんなことを伝えたいのか、より正確に受け取れるように、ぜひ注目して天気予報を観てみてくださいね。
ちなみに、東北に台風がほとんど上陸しない最も大きな理由は、太平洋高気圧があるから。この周りに吹いている強い風に乗って台風はやってきます。夏は太平洋高気圧が図のような形をしているので、東北に上陸する前にどこかに上陸して、台風ではなくなってしまうことが多いのです。(ちょうど、今年の台風9号が同じような動きをしています)
台風が東北に上陸しない理由は、他にも沢山のポイントがあるので、気になる人は調べてみてください。