皆さんこんにちは!宮城県気仙沼市を拠点に活動しているYouTuberのアナハゼティです!
釣りや昆虫採集などのアウトドアから気仙沼の魅力を発信しています。
今回は気仙沼観光名所の1つである「岩井崎」を舞台に、夏の時期にぴったりの「磯遊び」についてご紹介します!
1.岩井崎とは
2.潮溜まりの魅力
3.観察できる生き物
4.釣りもしてみよう!
5.化石も見つかる?!
6.ここに注意!
7.夏休みの自由研究に!
岩井崎とは
気仙沼湾入り口にある岬で、三陸復興国立公園に指定されています。
波が打ち寄せるたびに潮を吹き上げる「潮吹岩」や、津波で残った松が龍の形に見えることから名付けられた「龍の松」、江戸時代に活躍した気仙沼出身の横綱「秀の山雷五郎銅像」などがあります。
そんな「秀の山雷五郎銅像」を正面に右手を向いてみると・・・
このように岩場が続いております!ここが今回の磯遊びの舞台です。
潮溜まりの魅力
磯遊びにおいてまず欠かせないのが「潮溜まり」!
潮溜まりはタイドプールとも呼ばれ、潮の満ち引きによってくぼみに海水が溜まった場所のことをいいます。
その中には小さな生き物が取り残されていることが多く、色々な生き物を観察出来ることが出来ます。
広大な海と違って潮溜まりは生き物が逃げることもありません。
日向ぼっこをしている生き物をじっくり観察出来ます。
また、ほとんどが浅瀬で膝下くらいしか水深がありません。
しっかりと場所を選べば小さなお子さんでも安全に遊べますし、直接水に入って網ですくってみることも出来るでしょう!
観察できる生き物
こちらはハゼ科の魚。大人になってもあまり大きくならない種類なので、潮溜まりのような浅瀬でよくみることが出来ます。
こちらはアメフラシの仲間。
大きくてブヨブヨで、刺激すると紫色の液を出します。
その液がまるで雨雲がたちこめたように広がることから雨降らし(アメフラシ)と呼ばれるようになったそうです。
こちらはスズメダイの仲間と思われる魚。
実はこの魚は気仙沼ではレア物で、スズメダイ科は一般的に「東北地方以南の沿岸域に分布する」と言われています。東北の寒い冬を彼らは越せないのですね。
ですが夏の暖かい時期になると北上して東北でも見かけることが出来ます。
このように夏に来て越冬出来ずに死んでしまう魚を「死滅回遊魚」と呼びます。
気仙沼では暖かい時期にしか会えない魚ということですね。
釣りもしてみよう!
ここでちょっと変わった面白い遊びをご紹介!
その名も「潮溜まりフィッシング」です!
ホームセンターなどで売っている「のべ竿(竿先にそのまま糸を結ぶ竿)」に、
小さめの針を結び、そこにワーム(疑似餌)を小さくちぎって装着。
魚の目の前でワームをちょんちょん動かしてあげると・・・
やったー!!ハゼちゃんが釣れました!
難しい動きは必要ありませんし、目の前で魚が食べる様を見れるので大人でも夢中になっちゃいます。
私たちのチャンネルでは動画でこの釣りを解説していたりするので、気になる方はぜひ覗きに来てみてください!
▼アナハゼティ動画〈youtubeへリンク〉
https://www.youtube.com/watch?v=MUqIW6QX1Pc&t=431s
化石も見つかる?!
潮溜まりだけでも充分魅力的ですが、岩井崎ではなんと化石も観察出来ちゃうんです!
岩井崎は石灰岩と呼ばれる種類の岩場が並んでおり、その岩場には「古生代ペルム紀」という約2億8千年前の生き物たちが眠っていると言われています。
写真はウミユリの一種と思われる化石。
化石と聞くと見つけるの自体が困難なイメージを持ちがちですが、岩井崎の岩場は注意して見れば至る所で見つけられます。もしかしたらレアな化石も見つかるかもしれませんよ・・!
ちなみにこの化石は宮城県の天然記念物に指定されているため、観察や撮影は可能ですが、採取は禁止となっているのでお気をつけて!
ここに注意
とても魅力的な磯遊びですが、写真のように海藻が付着して滑りやすくなっていたり、急な高波が来ることがあるので安全には充分注意しましょう!
気仙沼の潮を調べて、なるべく干潮時に岩場に向かうと安全かつ、潮溜まりのある状況で遊ぶことが出来ます。
また漁業権に触れるウニなどの海産物の採取はしないように気をつけましょう。
東北地方は少ないですが中には有毒な生物も生息しています。一度潮溜まりに行く前に危険生物をざっと確認して頭に入れておくことをオススメします!
夏休みの自由研究に!
いかがでしたでしょうか。沢山の生き物に化石とロマンの詰まった磯遊び。
小さなお子さんのいるご家庭は、自分で取った生き物を自分で調べて自由研究などでまとめるととても勉強になると思います。
きっと新しい発見がありますよ!それではまた!
最新の情報については各問い合わせ先にお問い合わせください。